2009年12月26日 (土)

「獣の奏者エリン」第50話ーーー完結回

 終わってしまった・・・・。
 アニメ「獣の奏者エリン」 
 本日放映は第50話「獣の奏者」。

 先週から
「もうあと一回しかない」
という思いばかり。
 終わってしまった今、もうこの先が描かれないんだなあ、という寂しさでいっぱい。

○終わった直後の一言

 年明けから総集編の放映が始まるけれど、総集編としては結構長めの期間なので、ラストにちょこっと新しい絵を入れてくれると嬉しかったりするんだけど(苦笑)
 一枚絵でいいんだ。生きている登場人物と登場王獣を全部描いて、その中央にエリンとジェシ、そしてエリンの夫の三人が一組になっているような。あるいは、何枚かの絵の一つとして、三人が共にいるものを一つ。
 普通に見てればジェシの父親が誰であるかはまあわかんないことはありえないけれど、でも、絵という形がほしいんだわ。

○過去日記と最終話予想
 
 3/14の日記にて
『原作のエンディングは、エリンと王獣のかかわりがどうなっていったかという点においては、非常に綺麗な終わり方をしたけれど、最後の最後で
「で、イアルはどうなるの?」
という疑問を脳内補完していかなければいけない事態に若干の疑問もあったりしたので、今年の夏に続刊が出るというのは嬉しいですね。アニメの方も、続刊合わせでその後にも言及していくのかな?』
とか書いてた私。

 エリンこぼれ話ブログを見ると、やはり、3・4巻出版前にアニメ制作スタッフには原作者から生原稿がいってたようで。(あるエピソードに関して「ウエハシ、コロス!」発言が出たという話には笑った・・・・・・・・。あるエピソードってやはり、4巻終盤あたり?)

 まあそんなわけで、アニメでは多分、最終回で、イアルがダミヤを斬り殺す場面はあるんだろうな、とは予想してた。

 ただ、土曜夕方6時台のアニメ。
 ダミヤの動きを封じたイアルがこの後ダミヤを殺すという行為に及ぶにあたっては、何か大義名分がないと、子どもが見るアニメとしてはきついんじゃないかなあ、と思ってた。
 だからといって、物語上、ダミヤを生かし続けるというわけにもいかない。セィミヤとシュナンが作り上げる新しい国に当然出てくるであろう反対勢力が誰かをかつぎあげるとしたらダミヤは格好の存在になってしまう。セィミヤとシュナンが今後新しい国を築いていくという締めくくりに影を感じさせないためには、ダミヤには物語から退場してもらわないといけない。

 どう処理されるかなあ、と、このところずっと考えてた^^;
 で、ダミヤがシュナンに刃を向けるという展開になれば、ダミヤを斬り殺す展開としてわかりやすい大義名分が出来るな、と数日前にやっと気がついた^^;(遅い)

 ただ、ダミヤがシュナンになんらかの武器を向けるとしたら、ダミヤの動きを封じているイアルに隙が生じないとダミヤは動けないし、そのあたりはどう処理されるかなあ、と気になってたのだけど。
 そのあたりは・・・・・・・・・・・・・・・・・いいのかこれで?^^;

 前々回退いたカイルに共同行動とってもらって、ダミヤの動きを封じ続けておく役割をカイルに交替しておいてもらった方がよかったんじゃ?と、カイルには申し訳ないことをついつい思っちゃった。隙が生じてしまった、という展開にするなら、神速のイアルよりも、イアルほどには人を冷徹に斬った経験が多くはないカイルの方が、納得がいきやすかったかな。

○録画再生を見ながら書いた殴り書きメモ
(備忘録として残してみる、まとまりのない長文書きなぐり。関心対象に偏り多し)

 やはりオープニングソング無しでいきなり始まる。
 前回の回想。
 でも、回想シーンの後、元ちとせの歌うオープニングソング「雫」が結局入った。オープニングのいつもの絵ではなく。エリンの脳裏に浮かぶ自然?森。光。緑。崖。花。魚。星。

 「雫」の後。
 
 闘蛇を殺戮する王獣リラン。
 シュナンのもとに向かうエリン&リラン。シュナンをリランに乗せた時、背に矢を受けて倒れるエリン。倒れた状態で、首からさげていた紐を引きちぎって音無し笛をかかげて見せて、行くように、自分を置いてとんでいくようにリランに命じるエリン。
 ここで、セィミヤとイアルの驚きの表情が入る。

 シュナンを乗せてとびたつリラン。
 「行きなさい」と何度も言うエリンだが、この「いきなさい」は「生きなさい」の意味もかけてるんだろうな。母ソヨンとエリンの関係をエリンとリランの関係、そうした形でだぶらせているんだ・・・・・・・。

 リランが行ったのを見て微笑みながら倒れ、エリンの回想。山、雲、木々、崖。
「あなたのことが知りたくて、ただそれだけでいっぱいだった」
というエリンの思いはこの場面で入る。
「私はあなたが幸せに生きる姿をまだ知らない」

 ソヨンの声がよみがえってくる。
「エリン、生きて。生きのびて幸せにおなりなさい」

 シュナン、リランによってセィミヤのもとに到着。王獣使いの娘が野に残されていることに焦るシュナンと、「誰かエリンを助けて」と叫ぶセィミヤ。セィミヤの言葉に反応を示すリラン。

 エリンに襲いかかろうとする闘蛇の群れ。
「私は生きたい!」
と思うエリン。
 手から落ちる音無し笛。
 闘蛇の群れがエリンを取り囲んだ時、リランが神速で登場。
 エリンをくわえて飛び上がる。

 ここで、エンディングソング「きっと伝えて」が流る。
 花。雲。飛翔するリラン。
「リラン、どうして・・・?」
と問いかけるエリン。
 奇跡の絵のような飛翔の美しさ。

 その美しさに魅入られるセィミヤとシュナン。
「人間もあの者たちのように絆を結べるだろうか」
と問うシュナンに、わからないが互いに手を伸ばしていこうと決意を語るセィミヤ。

 そんな二人の近くに落ちている短剣。エリンが落とした物だよね?
 それを見るダミヤ。

 イアルがぼんやりとエリンとリランの姿に魅入られていた一瞬の隙をついてイアルの腕から逃れ、その短剣を拾うダミヤ。
「そうはさせないよ」
 セィミヤをかばうかのように彼女の前に立つシュナン。
 ダミヤから向かって左側に立って、その図を目にするイアル。

 神速の彼は、走り寄って、剣を左から右に動かし、ダミヤをばっさり斬る。
 この時のイアルの横顔の絵は要保存。
 雪が降ってくる。

 竪琴のメロディの中で。
 生きていくエリンのこれからの決意。
 ナレーション。

 セィミヤとシュナンの結婚の式。

 キリク先生、旅の医術師として登場し、生きていたことが示される。

 竪琴のメロディ。
 何年も後。弾いているのは、イアルの名のはいった竪琴を王獣アルのそばで奏でている男の子ジェシ。ジェシを出すのかーーー!?
 近づいてくる母親。竪琴を置いて、母エリンに抱きつくジェシ。

 スキマスイッチの「雫」が流れ出す。
 闘蛇の絵。王獣の絵。過去の王国の歴史を見せる絵。
 エリンがかかわってきた様々な人達の顔が、浮かんでくる。
 ここで出てくるイアルは、笑顔で竪琴を持っている大人のイアル。
 セ・ザンをやめて竪琴師になったことがこの絵で示されているとみていい?

 とすると、この回の最後で流れた竪琴のメロディは、イアルの奏でるものと見ていい? エリンとジェシを愛おしく見つめながら竪琴を奏でるイアルが、画面の中には出てこないけれど画面のこちら側にいるんだな、と思いながらこのアニメを見終わる。 

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2009年12月22日 (火)

2009年観劇散財記録

 自分でチケットを買ったのではなく、見せていただいた、という舞台もいくつかあるのですが、プログラムは必ず買っているので、そうした公演も省略せずに並べてみました。今年はこんな感じです。


1月  宝塚月組公演「夢の浮橋」「Apasionado!!(アパショナード)」
    宝塚雪組公演「カラマーゾフの兄弟」

2月  パイパー
    スーザンを探して
    宝塚花組公演「『太王四神記』-チュシンの星のもとに-」

3月◎●宝塚星組公演「My dear New Orleans」「ア ビヤント」
   ●宝塚星組公演(ムラ・前楽)
   ●宝塚星組公演(ムラ・大楽)
    マルグリット
    ニュー・ブレイン

4月  蜉蝣峠
    宝塚星組公演「My dear New Orleans」「ア ビヤント」
    ダウンタウンフォーリーズVol6
  ◎ 宝塚星組公演「My dear New Orleans」「ア ビヤント」
    その男
    宝塚星組公演「My dear New Orleans」「ア ビヤント」
    R2C2

5月◎ 宝塚花組公演「哀しみのコルドバ」「Red Hot Sea II」
    この森で、天使はバスを降りた
    宝塚雪組公演「風の錦絵」「ZORRO 仮面のメサイア」
    この森で、天使はバスを降りた

6月  Steps「ヴェローナ物語」
    Rカンパニー「シャボン玉とんだ宇宙までとんだ」

7月  宝塚宙組公演「薔薇に降る雨」「Amour それは・・・」
    ダンス・オブ・ヴァンパイア
    ブラックバード
    サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ

8月● 宝塚宙組公演「大江山花伝」「Apasionado(アパショナード)!! II」
    ブラッド・ブラザーズ
    サマーハウスの夢

9月◎ ジェーン・エア
    AIDA
    宝塚雪組公演「ロシアン・ブルー」「RIO DE BRAVO!!(リオ デ ブラボー)」
    蛮幽鬼

10月  蛮幽鬼
    蛮幽鬼

11月  コインブラ物語
    グレイ・ガーデンズ

12月  She Loves Me
    安蘭けいコンサート「UNO」
    宝塚月組公演「ラスト プレイ」「Heat on Beat!(ヒート オン ビート)」
    パイレート・クィーン

 こうやって見ると「観劇における有楽町駅利用率」が高い・・・・・・。
 今のところ、2010年には観劇遠征予定が無いので、有楽町率がさらに高くなるかもしれません。あ、でも宝塚観劇の回数は減ってるので、意外と渋谷率とかが高くなるかも?^^; 
 週五日制でなく休日が日曜だけになってしまった娘との観劇は減っていきそうです。

◎娘と一緒
●観劇遠征

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2009年12月21日 (月)

「パイレート・クィーン」で微妙な気分に・・・・・・

 ああなんか自分がものすごく少数派なんだと感じてしまった。
 帝国劇場2階B席での「パイレート・クィーン」観劇。

 カーテンコールで、まわりの人が大勢、「楽しかった!!」と言いながらスタンディングしてる。
 そ、そうか、楽しいのか。
 いや、私、2幕後半の展開に呆気にとられてたもんで、そんな周囲に溶け込めずに終わってしまった(:_;) なんか別の作品の上演権獲得のために抱き合わせ販売された公演かしら?と思うくらい、脚本がダメダメと感じたんだけど・・・・・・・・どう変えればもっと面白くなるかという妄想を繰り広げる気力すらも湧かないまま舞台を見終わるって結構久々なんだけど・・・・・・・・・・そ、そうなのか、みんな楽しくスタンディングなのか・・・・・・・・・・


・壮観なアイリッシュダンス

 アイリッシュダンスという分野をよく知らなかったので、こんなすごいのを見るのははじめて。
 なんて壮観!
 ものすごい足さばきを上体を動かさずに繰り広げるダンサーの皆さん。
 ものすごい、という形容しか浮かばないのがもどかしい。

 カーテンコールでの手拍子はもったいない気がするな。
 超絶的なステップを目で楽しむだけでなく、それと共に靴で鳴らされる床の音も楽しみたいので。あの足さばきとあの音が一体になってるって何事?

 そんなわけで、チケット代金分、満喫はしてます!!!!!
 アイリッシュダンスは楽しかったーーーーー!!!!!!


・上演前にキャスティング情報を聞いた時

 おおっ、なんて豪華な並び!と思った。
 が、すみません、≪この並び、15年くらい前だったら、もっと気持が盛り上がったかもしれない≫とも思った・・・・・・・・・・・・・・^^;


・海賊の戦いって

 この時代の海賊の力量って、船とか艦隊をどうさばくかの力量の方が、白兵戦における力量よりも重要だと思ってた・・・・・・・・・。

 いや、舞台じゃ艦隊戦における力量を見せるなんて難しいのかもしれないけれど。
 でも≪海賊≫なんだもの。海で、船で、そういった場で戦う人達だもの。
 剣で闘っているだけの戦闘というのが、違和感になってしまって。


・空虚

 女同士ならわかりあえる?
 話し合えばわかりあえる?

 女海賊グレイス・オマリーが女王エリザベスのもとにのりこんでお話をすれば、それで万事解決するのか・・・・・・・。

 フェミニズムを意識した作劇を試みてみたものの、所詮はフェミニズムとは縁のない作者が壮絶な失敗をして、20年前だか30年前だかのエコフェミもどきの妙な女性観を入れてみた作劇をしてしまった。そんな印象^^;

 部族抗争が起こっている地域全体を勢力下におさめようとするなら、それなりの取引やら駆け引きやらは必要だろうし、汚いことに手を染めねばならないこともあるだろうし。エリザベス女王はビンガム卿がアイルランドを攻略するにあたって、「あくまでも清廉であれ」のような命令はしていない。はやく解決しろと言ってるだけ。
 だから、ビンガム卿に同情してしまう。アイルランドよりは、アフリカやらインドやらで力量発揮したかったと言う彼は、インドではなくロンドン塔に行きなさいとエリザベス女王に命じられる。客席に笑いが起こるけれど、私、笑えないんですが? だってビンガム卿は女王の命令通りに事をすすめようとしてただけじゃないですか?
 自国ではない地域を侵略してその地域の民を「臣民」(!)にしようとするなら、戦いにおいて略奪やら女性へのひどい行為やらの汚いことが起こるのを想定しないなんて、為政者としてお子様すぎる。エリザベス女王のキャラ設定がさっぱり理解できない・・・。


・キャラクターの感想、キャストの感想

 保坂知寿さんはどちらかというと、恋愛よりも優先するものがある女性、よりも、ひたすらに愛を捧げる女性を演じる方が合っているように見える。だから、グレイスの保坂さんには少し違和感も感じる。でも、体は細いし声は若いし、なので、年齢的な違和感はB席から見る分には感じないのがすごい。

 山口祐一郎さんという人は、ただひたすらに愛する、よりも、ひたむきな愛を捧げられているにもかかわらずそれに気付き切れずにいる傲慢さが、かつて似合っていた、ように思う。ファントムやトニーよりも、「永遠の処女テッサ」のルイスが好きだ!と思ってた私は、男女の恋愛を演じた祐一郎さんにはそういったイメージを持っていた。
 だから、ピンスポットが当たってない時であっても、ひたすらにグレイスを見つめグレイスに愛を捧げているこのティアナンという男・・・・・・・・・・・あれ、このタイプの男って私、ものすごく好みのはずなんだけどな? 見ていてしっくりこなくて燃えてこない、という違和感を引きずり続けてしまった。 そして。祐一郎さんの歌は、どうも私の好みとは違うみたいなんだ(:_;) 歌い上げ系のメロディでの声は素晴らしいの。でも、弱音、囁きといった系統のメロディの時に、ヒアリングしているような気分になってしまうの・・・・・・・・。

 その他のキャストでは、演技が圧巻だぁぁと思ったのがビンガム卿の石川禅さん。ここ数年、何を見ても巧いなあと思う・・・・・・・・・。

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2009年12月20日 (日)

「獣の奏者エリン」第38話ーーー原作拾い読みしつつ雑感を

 もうこの際だから、土曜夜11時再放送の「獣の奏者エリン」での、イアル中心備忘録も作っちゃう^^;
 第38話「真王ハルミヤ」。カザルム王獣保護場の王獣を真王ハルミヤが視察する回。

○出会いのシーンの変化

 原作だと、イアルがはじめてエリンという娘を目にするのはこのくだりだけど。
 アニメだと既にエリンとイアルは何度も会っている。

 だから、原作でイアルがはじめてエリンを目にした時の記述に関する事柄はなくなる。≪背の高い娘≫
≪まだ若いが教導師なのだろうか≫
≪敵意や害意は感じられなかった≫

 淡々と事実を観察するこれらはなくなるわけで。

 かわりに、キリク先生が案内を申し出た時に
「折角の申し出だが自分の目で確かめたいので」
とやんわりと断った後、カザルムをカイルと共に歩く際に、子ども達を指導する彼女を目にして
「・・・・・・・・エリン」
と心の中でその名をつぶやく。やはりセ・ザンだからなのか目ざといカイル、
「どうした?」
と、イアルのわずかな変化に気付く(笑)
「いや、なんでもない」
と答えるイアル。

 それにしても、表情に思ったことを見せない堅物男のそばには、目ざとかったり押しが強かったりする明るめの友人の存在ってのは必須ですね(笑)

 イアル達の視察姿に、エリンも遠くから気づき
「イアルさん・・・・・・」
と心の中でその名をつぶやく。
 イアルにとってエリンという娘が何か普通と違う特別の存在になっているのと同様、エリンにとってもイアルという男が何か普通と違う特別な存在になっているということが、心の中でその名を発する状況で示されている。まだこの段階では、他の人とはどこか違う何か、という段階ですが。

○エリンが王獣を鎮めたシーンの変化

 原作だと、音無し笛について「吹いてはダメ!」と跳び出すエリンに対し、イアルは一瞬、真王への害意ある存在である可能性も思って弓を手にするわけだけど。
 アニメ版イアルはもちろんそんなことしません。エリンと王獣の特別の絆について、既にある程度知っているわけだし、エリンが害意ある存在ではないことも知っているわけだから。
 でも、エリンの竪琴で警戒心を鎮められるリランの姿を、間近に直接見て驚愕はするわけだけど(^^)

 原作だと、この時のエリンの近くへの登場で、イアルははじめて、エリンが緑の目を持つ娘であることに気付く。

○ダミヤがエリンを口説くのを邪魔するハルミヤ達の場面での変化

 原作だと≪ダミヤの魅力は、この娘には、まったく通じていないらしい。≫と思って微笑するイアル、という場面があるのだけど、アニメではそのあたりは無し。
 あくまでも堅物のセ・ザンの男としてハルミヤの背後をカイルと共にかためている。

 でも、ここで、イアルのアップ有。

 原作でのイアルから見た描写≪媚びることのない目≫≪笑みを浮かべると、印象が変わる娘≫≪二十五、六かと思っていたが、笑顔になると二十歳そこそこに見えた≫あたりもアニメでは勿論ない。出会い方が違うから当り前ではあるんだけど、原作のこのへんの描写、好きだったのでちょっぴり寂しい^^; イアルって、人を非常に注意深く正確に観察する人なんだよな、というのが、このあたりとか、アニメ数話後で当然のごとく省かれた、遊び女の嬌態の哀しさに関する観察^^;とか、そのあたりから伝わってくるのだ。

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2009年12月19日 (土)

「獣の奏者エリン」第49話ーーー神速の彼

 アニメ「獣の奏者エリン」第49話「決戦」。
 本日のイアルさんのポイントは二点。

◎1点目

 動線が一回では把握できなくて、何度か録画を再生。イアルは本当に神速の人だ。

 仮面姿で、エリンの左斜め後ろにどうやら少しずつ移動しながら、状況を見守ってたんですね。 
 エリンが自分の喉に隠し持っていた小刀を向ける。ダミヤの意のままに王獣を武器として利用するのを拒絶するために。
 ヌック、モックが人質として連れてこられたことにエリンが動揺した際、エリンの真後ろに立つ仮面の男の一人がエリンに向かってきて、エリンを羽交い絞めにしてエリンの動きを封じ、エリンは小刀を落とす。

 わずか、と表現するには結構な間がある、この時間。
 仮面をつけたイアルはその間何を思っていたのだろう。
 エリンの持つ小さな刀と、それが見せるエリンの決意に、きっと激しく動揺しながらも、自分の動くべき時と行動を冷静に計算していたのだな?

 動いたのは、エリンが刀を落としてから。
 ひらりと跳び出し、エリンの動きを封じていた仮面の男を左手で殴り倒すと、さっと
右手で刀を取りだす。
「おまえの思い通りにはさせぬ!」
と叫ぶイアル。
 驚いて、青い旗のもとに動こうとするダミヤ。
 けれども、神速のイアルの方が速い。
 あっというまにダミヤの背後にまわりこみ、ダミヤの喉に刀をつきつけ、左腕でダミヤを羽交い絞めにし、ダミヤの動きを封じる。この一瞬の動きの中でイアルの仮面がふっとび、イアルの素顔が。
 この時のイアルの顔も保存ポイント(#^^#)
 48,49話は、印刷して保存しておきたいようなイアルのお顔の絵が多い。

「イアルさん!」
とここではじめて、神速のイアルが動いていたことを知るエリン。ダミヤよりも、イアルさんが動いていたことに気付くのが遅いです。

「エリン、旗を拾ってセィミヤ陛下に差し上げてくれ!」
とのイアルの声は、激しい動きの直後であったためか(?)、若干、いつもより高めのトーン。

 他の仮面の男が動こうとするが、
「動くな!」
とダミヤを人質にとった状態で牽制するイアル。

◎2点目

 もはや自身の思い通りにはならないとしか周囲の目にはうつらない状況であるはずなのに、なぜかうっすらと笑うダミヤ。
 ダミヤを羽交い絞めにして剣をつきつめたままの態勢のイアルが、そのダミヤの微笑を不審に思い、
「なぜ笑う?」
と彼に問う。
 思考の中でだけではなく、激しい動きの中でなく、静止した状態で対峙してですら、ダミヤはイアルにとって、敬語を使うべき相手ではなくなっているんだな^^;


 さて次回いよいよ最終回。

 最終話ではイアルさんがどんな動きをするのかがものすごく気になっている。
 原作2巻には、イアルさんがダミヤの動きを封じた後の行動については言及されてないのだもの(笑)
 3巻でイアルのその後の動きがどんな形だったのかが過去エピソードとして振りかえられたのだけど、あれをそのままやるのか、あるいは別の行動をとるのか? さてアニメではどんなふうに?

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2009年12月17日 (木)

宝塚月組「ラスト・プレイ」ーーーハリーはどこへ行くの?

 正塚晴彦作品は、「ロマノフの宝石」から東京に来たものは見続けている。チケ取りしそびれて行けなかったものも2、3あるんだけど。
 一番好きな作品は「二人だけの戦場」
 二番目に好きな作品は「ブエノスアイレスの風」
 ラブコメとしてとても楽しんだのは「メランコリック・ジゴロ」

 大好きな脚本家なんだけど。
 たまに、書き流してる?と思わされることがある。
 主役に共感しない状態で、とりあえず主役を二枚目にしといてお茶をにごしている?と感じたり。 

 そして。
 本当は主役のこの人でなく、こっちを主役にすえた方が、ハリー(正塚氏)はもっとのった状態で脚本書いたんじゃないの?と感じることもある。
 以前、雪組の「追憶のバルセロナ」を見た時、主役のフランシスコと怪我を負った彼を介抱する女イザベル、フランシスコの親友アントニオと彼の結婚相手でありかつてフランシスコの婚約者でもあったセシリア。このキャスティング逆にして、アントニオを主役、セシリアをヒロインにした方が、ハリーならではの物語が見られたんじゃないの?と思ったものだったなあ。三角関係を構成する女はセシリアだし、この舞台で一番芯になっていると思ったシーンは、フランシスコとアントニオの国家に対する意見対立のシーンだった。闘おうという確固たる意思を持つフランシスコVS流血を前に逡巡するアントニオ。逡巡し変化していくアントニオが本来の物語の軸だったのではないか、ハリーは本当はそのあたりをテーマにすえたかったのではないか、と当時見ながら歯がゆく思ったりしていた。

 そんなことを思い出してしまったのは。
 今回見た「ラスト・プレイ」という舞台が、トラウマをおったピアニストであるアリステア(瀬奈じゅん)と、裏稼業にアリステアをひきこんだものの彼の過去や傷を知るや彼を立ち直らせたいとする人情の男ムーア(霧矢大夢)。
 動きがある、変化がある、軸となっているのは、ムーアだなあ、と思いながら見てしまったがため。

 正統派男役のあさこちゃん&ちょっとおっさんというのもいけてるきりやん、という組み合わせだからこういう配役だったけれど、この物語、ムーアを主役にして、彼の人情^^;を前にしてのいきあたりばったりな堂々巡りを描きながら、最終的には傷ついた少年を立ち直らせるために一筋の方向に向かって行くという物語にして、アリステアにはムーアよりもぐっと若く見える正統派二枚目二番手をすえるという方が、物語としてすっきりと見られるような気がするのになあ、と思った。

 迷いながらも自身からは何も動かない主役。
 立ち直らせようという方向に動いていく変化が、準主役であるがために描かれきらない男。
 なんでこういう構図なんだろう。
 あてがきゆえというのもあるのかもしれないけれど。

 ハリーの脚本に≪老い≫を感じる・・・・。

 今までの正塚脚本って、よく≪自分探し≫と表現される類で、主人公や準主人公がもがいている。そのかっこ悪さを宝塚的にスタイリッシュな舞台に仕上げる。

 といったイメージだったんだけど。

 もがく若者、道を見いだせない若者に対し、共感しないまま、遠くから眺めるようになってきていたりするからこそ、こういう人物構図にしておいて、本来だったら主役であったかもしれない、作者自身が一番共感できたかもしれない男に対してすら、何か距離をおいてしまっている?

 ハリーはどこへ向かっているのだろう。彼は脚本を書きながら何を描きたいのだろう。
 かつて出会わせてくれた素晴らしい作品群。
 そのきらめきをハリーに今でも求めているのだけど、きらめきを感じきれないもどかしさ。

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2009年12月16日 (水)

「SHE LOVES ME」雑感

 シアタークリエにて「SHE LOVES ME」を観てきたので、感想を走り書きにて。
 作品自体は、≪好きなミュージカルを10個あげて≫と言われたらあげるくらいに大好きな作品。あたたかくハッピーな気持になれる可愛らしいラブストーリー。
 ちなみに私はジャニーズには疎い。
 疎いけれど、ジャニーズの子が主演するのは嫌といったような気持は別にない。新しい出会いが良き出会いならラッキー☆とか思ってる。面食いでもあるし。

 まあそんなスタンスの一観客の感想であります。
 以下の感想、物語ネタバレも含んでいるのでご注意を。

●あらすじ

 ハンガリーのブダペストにある香水店。店長はマラチェック(徳井優)。店員は、ジョージ・ノワック(薮宏太)、スティーブン・コダリー(植草克秀)、イローナ・リター(知念里奈)、ラディスラフ・シーボス(河合郁人)。そんなお店に新人店員としてアマリア・バラッシュ(神田沙也加)が入ってくる。顔を合わせた時からミスター・ノワックとミス・バラッシュは何か喧々諤々となってしまう関係。ではあるのだが、シーボスは実はこの二人の喧々諤々はどうやらお互いを気にし合っている関係なんじゃないかと推測している^^; コダリーはイローナとつきあっているが、コダリーは女ったらしでイローナは振り回されてしまっている。
 ジョージがまだ独り者でいることを心配するマラチェック。でも、実はジョージには大事な女性の存在があった。文通相手の、顔も名も年も知らぬ女性。季節の話をしたり読んだ本の話をしたり、そうした手紙での会話で互いの絆を感じ取れるような相手。しかしその女性とは実はアマリア。彼女も、顔も名も年も知らぬ文通相手の男性との他愛無い手紙での会話で、強い絆を感じ取っている。
 そんな二人が≪手紙のあなた≫とはじめて出会う約束。
 期待と不安と不安と不安^^;の中で店に向かうジョージ。その店で、会うための合図として本に薔薇をはさんで待っていた女性は、いつも喧々諤々をやっているあのミス・バラッシュ!?

●若い・・・・・・・^^;

 このミュージカルの舞台について発表された時の感想は以前書いた
 主演二人が、物語を考えるとちょっと若すぎるように思った。

 実際に舞台を観てみたら。

 マラチェックが≪まだ独り者≫のジョージのことを心配していたり。
 ≪孤独な独身者の会≫なんてのがあって、ジョージもアマリアもそれに入っているわけではないんだけどその会の存在のことは全く気にならないわけでもなかったり。
 そういった台詞からくる物語情報を思うと、ジョージとアマリアはやはりビジュアル的に若すぎるという印象が^^;
 
 上記したような、年齢が若干高めに聞こえる台詞を削って、不器用で内気な二人の物語として作りこまれていたら、違和感なくハッピーなラブストーリーとしてもっと入り込めたかなあと思う。

●劇場サイズ

 帝国劇場や青山劇場といったサイズよりも、やはりシアタークリエみたいな小さな劇場の方が断然あっている。

●余計な演出

 寒い駄洒落多発。客席受けてるんですが・・・・・・・・・笑えるかな????????

 アイスクリームをジョージに売ったアイスクリーム屋の女性はアマリアのお母さん。
 ジョージは「アイドルのようだった」と言い、アマリアは「いつも言われる」「でも私の方が若い」といったようなことを言う。
 こういう、物語世界とは異なる、現実に戻されるような七光問題をあえて持ち出すような演出は好きじゃない。客席受けてたけど・・・・・・・・笑えるかな????神田沙也加ちゃんという女優さんを単体として結構気に入っている私はかなり嫌。

 ラストシーンで、変わり果てたコダリーを出されたのも嫌。
 コダリーは退職の際にダンディに歌って、そのままで終わってほしかった。

●正体バレ

 気になる謎の人は、実は、身近にいる、いつも喧嘩ばかりしているあの人だった!!!!!
 そういう構造の物語が大好きなるんせるは、正体バレがどういう演出をされるかについては、とっても期待しながら見る。

 1幕終盤で「手紙のあなた」の女性がアマリアであることをジョージが知る。
 2幕終盤で、「手紙のあなた」の男性がジョージであることをアマリアは知る。

 このアマリアが知るシーン。
 ここは今回の演出が好み。
 以前見た市村正親さん&涼風真世さんバージョンだと、ここが淡々としすぎていて物足りなかったのだ。
 1幕ラストがあんなふうに盛り上がるんだもの。
 ≪手紙のあなた≫が誰か知ってしまったジョージ。≪手紙のあなた≫が誰かを知らないから≪手紙のあなた≫と会うはずの場所にあらわれた邪魔なジョージにひどい言葉を投げつけてしまうアマリア。大事な人であった≪手紙のあなた≫、気になってた人であったアマリアにきつすぎる言葉を投げつけられいたたまれなくなりその場を逃げ去るジョージ。はっとして「本気じゃなかったのよ」とミスター・ノワックに言うがまにあわないアマリア。
 楽しい楽しい正体バレとすれ違い(#^^#)

 ではその後、彼女が彼の正体をどんなふうに知るか、それに期待が高まるじゃないですか。だから、その部分が淡々と処理されちゃうのは寂しい。

 今回のシアタークリエ版は、この正体バラシ場面が前よりもドラマチック。

 ジョージとアマリアが、手紙と関係ないところでもお互いに実は惹かれあっていたということを、二人がきっちりわかりあえるような会話をかわした後で。
 ジョージは歌い出す。アイスクリームの歌を歌いながらアマリアが≪手紙のあなた≫に書いていた、その手紙の文章を。
 アマリアの表情がゆっくりとかわっていく。驚きへ。喜びへ。
 喧嘩ばかりしていたけれど本当はとても気になっていた人。手紙のやりとりをしながら心の絆を感じていた人。それは同じ人だったという驚きへ、喜びへ。

 ここの場面はとーーーーーっても満足☆

●キャラ違い

 コダリーの植草克秀さんは、容姿的にも持ち味的にもキャラ違いだと思うんだ。女ったらしが似合わない。
 イローナの知念里奈ちゃんははっちゃけたいいお芝居をしていて単体として見る分には面白いんだけど。
 知念ちゃんは美人さんすぎる^^;
 だから≪イローナがコダリーに振り回されている≫という設定がビジュアル的に納得がいかない。
 イローナは、美人じゃなくていけてない女の人が厚化粧して頑張っちゃってるというキャラだと思うんだ・・・・・・。

●ジョージ

 ジョージのの藪宏太くん。
 この役には若すぎる、とは思ったけれど。
 素直で真っ直ぐな演技には好印象。
 
 歌もよかった。素直な良い声で、歌詞も音もはっきり伝わり、台詞になっている歌。
 るんせるは、ミュージカルの歌は≪歌唱になっている≫歌じゃなくて≪台詞になっている≫歌が好きなのであります。そういう意味では、彼の歌は好きなタイプの歌い方だ。

 2カ月公演を通す発声なのか、若干気にもなったけれど、そのへんのキャリアについては私はよく知らない・・・・・・・・。風邪に気をつけて頑張れーーーととりあえず声援をおくる。

 2幕のソロ「She Loves Me」は藪くんがたっぷり客席通路を歩きながら歌う。ちなみに私の席は前方上手ブロック通路際席。手を伸ばせば触れそうな位置に立ちどまって彼が歌った。ファンの人すみません、彼をよく知らない私がこんな好位置で彼を観てしまって。

●カーテンコールの後はジャニーズショー^^;

 「She Loves Me」という作品そのものを愛している私、この作品の後にこういう形でショーを持ってこられるのは嫌だなあ^^; まあ、制作発表の時点でそうだろうとは思っていたのでショックを受けたというわけではないですが。
 スタンディング有、ミラーボール有、バック転有、ドライアイス有。 

●本日のお客様

 藪くんと植草さんの並びでの挨拶。
 真っ先に植草かっちゃんが今日はカミカミだったことを指摘する後輩の藪くん^^;
 真っ先に言うのがそれかぁぁぁぁ?とうけました^^;

 藪くんが≪僕の尊敬する二人の先輩が今日は見にきて下さいました≫と挨拶し、大先輩二人(ヒガシ&タッキー)の観劇を紹介したから、客席からは「きゃぁぁ、どこぉぉぉぉ!?」という歓声があがり振り返って客席を探し見る人多数。
 幕間で楽屋に来たヒガシもかっちゃんにカミカミ指摘をしたらしい。

 ちなみに、客席、ジャニーズのファンとおぼしき方が多かった様子。
 客席通路をジャニーズの方が通ると、なんとなくそのあたりのお席が賑やか。「きゃぁぁぁ」「かわいぃぃ」という声がそこここで聞こえた。
 クリエのトイレ初体験の方も多いらしく、
「どこがあいているのかわかんない」
と文句を言っている声が結構聞こえてきた。あまりにも何度も聞こえたので、「○」が出てるかどうかでわかることを、幕間にスタッフの人はきっちり誘導してあげればいいのに、と思った^^;

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2009年12月15日 (火)

10-12月に読んだ漫画

 スケジュール帳をチェックしていたら、多分今年はもうこれ以上コミックスを買ったり読んだりしなさそうなので、ここらで3カ月分をまとめて。
 娘から長編少年漫画を読め読め読め、自分の会話の相手になれと強制されているので、そのうちにそのあたりも読むかもしれないけれど、とりえあえずは相変わらず、少女漫画系が中心の生活。


・遠藤淑子「午後のお茶は妖精の国で」(2)(祥伝社)

 1冊目ではあまりぴんとこなかったのだけど、2冊目に入ったら、そこここで遠藤節が炸裂していて楽しんだ。

 テーブルにほっぽっといたら、娘が
「わーーーーー、遠藤淑子の新刊だーーー!」
と大喜び。最近は年相応の流行り物の少年漫画に夢中だけど、少女漫画に関しては親の影響を受けて、ファン年齢層が高めとおぼしき物が結構好きな我が娘。遠藤淑子と川原泉の漫画を熱心にお友達にもオススメしている。

 来年1月には、去年9月にあったような「遠藤淑子漫画を三社同時販売開始」があるようで楽しみーーーー☆「なごみクラブ」2巻はやく読みたいし、「ヘヴン」はコミックス持ってるけれど文庫も買う(笑)


・山口美由紀「天空聖龍 7 イノセント・ドラゴン」(白泉社)

 完結するまで感想書けない・・・・・・・書きにくい。
 と、思いつつも。
 ひっさびさに、今後の展開がわくわくのファンタジー。
 ファンタジー漫画に飢えてたんだなあ、私。
 この人の長編では「フィーメンニンは謳う」が一番好きなんだけど、それに並ぶくらい好きになる作品になるだろうなあと思っております。

・高橋留美子「境界のRINNNE」(小学館)(1)(2)

 中古で購入。
 娘は「面白かったーーー。これ読んだらまた犬夜叉を一気読みしたくなっちゃった」とコメント。

 しかし、私は・・・・・・・・。
 お、面白いと思わなくもないんだけど。
 
 主役二人の喜怒哀楽が少ないのがものすごく気になってしまった。
 今までの高橋留美子の長編漫画って、登場人物の「怒」をコミカルに描いてエネルギーを放出したり、「怒」を突き詰めて描いたホラーになっていたり、といった形で、「怒り」エネルギーでお話を面白く見せている部分が多かったと思うんだ。「うる星やつら」のラムちゃんの電撃、「めぞん一刻」の管理人さんのイライラ、「人魚の森」の不死の絶望感、「犬夜叉」の犬夜叉の半妖としてのイライラ&かごめの犬夜叉へのイライラ&桔梗が抱く絶望感などなどなどなど。そういった感情の放出が少ないのがいまのところ物足りない。
 これからお話はどう転んでいくんだろう。それともこのまま?


・清水玲子「輝夜姫」(白泉社文庫)全14巻

 連載をちゃんとおっかけきれてなかったので、図書館で借りて一気読み。
 すさまじい、怒、負、憎の勢いに圧倒される。
 実はこの作品あたりを堺に清水玲子漫画に少し苦手意識が出来てしまったりもしてるのだけど。

 数多い登場人物は、どの人物も、可愛げがあるように見せかけつつも共感を拒絶するように作られているように見える。共感拒絶という意味では最たる存在は、準ヒロイン的な出方をしている、ヒロイン晶(あきら)にくっつきまくって晶を偏愛する少女まゆ。この子がまあ、うざったい^^; きっと、連載中さぞや読者から嫌われていたんじゃなかろうか、とおぼしきすさまじいうざったさ。

 しかし、この作品で、一番印象に残る場面が、この少女まゆの苦しい心の叫びだったりする。

「哀しい事や辛い事があった時
 私が好んで読んだのは残酷な童話や歴史の本だった。
 ナチスドイツにガス室に入れられ殺されていった沢山のユダヤ人の写真、
 白人に動物より簡単に殺されていった夥しい数の黒人の奴隷の話・映画、
 それらの話や絵や写真が生々しく悲惨であればある程
 それは私に効果をもたらした。
 『大丈夫』
 『大丈夫まだ下がいる』
 何十万何百万もの人命を犠牲にした世界大戦
 過去の残酷な処刑・逸話
 TVをつけると流れてくる世界中の非情な事件・事故。
 それらをイメージする事で私はどうにか心の平静を保つ事が出来た。
 『大丈夫よ、まゆ、まだあなたは一番下じゃない』
 『一番不幸な命じゃない』」


・有吉京子「まいあ」(4)(平凡社)

 第一部完結。第二部は、真澄&レオンのモスクワ編が終わってからになるのかな?

 真澄&レオンの娘の物語。と思いきや。
 終盤、「SWAN」の主な登場人物でガラコンサートに集まれる状況にある人達の同窓会と化している・・・・・・・・・・。そして、年齢を重ねた彼らが、自分の踊りをとぎすましていく、だけではなく、自分が得たものを次世代に伝えていき次世代を開花させていく、ということを大きく意識している。そういう意味では、まいあは第一部ラストにおいて主役をのっとられてます・・・・・・・^^; 読者の要望も大きいのだろうけれど。次世代ダンサーのリオを、強いアクを持ったキャラとしてまいあの前の立たせようとしても、真澄VSレオンのインパクトは超えられないし、読者もそれは求めてないだろうし。
 それよりも、≪一番大事なあの時期に自分の変化を恐れなかった≫≪そして手放した。未知数の未来とまわりの期待をいともあっさりと・・・・ね≫とマージに評される真澄って、一体どういう状況抱えていたのか、が早くも気になる(笑)モスクワ編、楽しみーーー☆
 ファニーが、バレエ界においてガラコンに呼ばれても大きく違和感が無いという立ち位置にいるというのが、なんだか嬉しかった。自分は天才である人達とは違う位置にいるのだということを自覚しながらも卑下するのではなく地道に前向きに努力する彼女が好きだったので。

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2009年12月12日 (土)

「獣の奏者エリン」第48話ーーー吹雪の中の斬り合い

 うっきゃあああああ、何よ、何よ、なにごとなの、この壮絶なかっこよさ。
 斬り合い、そして、突如新たな敵が加わったことにより、斬り合う相手がかわり、共闘にて新たなる斬り合い。 雪の降りしきる中のそれは。

 どこの劇団☆新感線ですか!?といったような壮絶さ。

 連続する立ち回りに、見ているこちらは体が硬直し、心身消耗状態。
 新感線のお芝居見ると、全身緊張状態で観劇後に鎮痛剤を飲む羽目に陥ることがよくあるんだけど、今日の私は、アニメを見終わった後、鎮痛剤を飲もうかと思いました。あと2回もこの緊張が続くのか?いや、あと2回しかないのか?どうしようどうしようどうしようーーーーーーー。

 と、大興奮状態で見ているアニメ「獣の奏者エリン」も第48話『リョザの夜明け』。全50話の物語のクライマックスに突入。

・ダミヤの言及

「ここへ来るよ、彼は。あのアーリョ(霧の民)にずいぶんいれこんでいるようだからね」
とダミヤが言及しているのはイアルのことですよね?その直後にイアルとおぼしき顔がちらりと出たところからすると。

・イアルとカイル

 様子をうかがっていたイアルに対する攻撃?かと思いきや、そこに現れたのは、勿論本気の攻撃をしていたわけではないカイル。
「俺がつきあってやるぜ」
とカイルに言われ、カイルを振り向くイアル。その表情に、今までのイアルとは決定的に違う何かを見出すカイル。暗さやらつきものやらが落ちた、何か涼やかなイアルの表情。 怪我人の加勢はいらないと断るイアルに対し、
「おまえがそれを言うか」
とカイルは抗議するけれど、その抗議に対して返ってきたイアルの微笑。やはりそのイアルの表情が、今までのイアルとは全く違う表情であることに、カイルは改めて気がつく。(ここのイアルの表情が、とーーーーってもいい微笑☆)

 家族を守りたい一心で家族を捨てセ・ザン(堅き盾)となった、と過去を振り返るイアルの脳裏に横切る真王ハルミヤの思い出。それを振り返りながら、決意の表情になるイアル。この横顔のかっこよさがまた気合い入った絵だったな(笑)
「おのれの理想のためにおばの命を奪うような男にこの国を治めさせてはいけない。」
と決意を語るイアル。
「この手で幸せをつかめと言ってくれたあの娘のためにも。」

 表情だけでイアルの変化に気付いていたカイルだったけれど、ここで言葉の形ではっきりと情報を与えられたわけですな。まあ、以前から、女っけのない堅物イアルにとってエリンという少女が何か違った存在であることは察知していた彼ではあったわけだけど。
「なるほど」
と笑うカイルは、イアルとの共同行動をとることはやめる。
「おまえは新しい光を見つけたようだしな」
「・・・・・・・・・・・光」
と考え込むように宙を見上げるイアル。

・キリク先生とエリン

 場面かわってキリク先生。
「エリンは身内の教導師に裏切られていたのか」
とイアルに問われたことを思い出している。
 怪我を負った状態でエリンのもとを訪れたキリク先生は
「安心して。この傷は彼とやり合ったものではない」
とエリンに告げる。
(このオリキャラは、三角を描くためのものでもあったんか?とはじめて気づく鈍い私。イアルとの対比、という意味では、描かれ方が若干中途半端な印象でもあったかな。)

 シュナンとヌガンの会話シーンを経て場面は再びエリンとキリク先生。
 雪は少し弱くなっている。
「日の昇る前なら逃げられる。僕と一緒に行かないか」
と問うキリク先生に対し(いきなりの台詞の甘さにびっくりした視聴者、ここに一名^^;)、
「行けません」
と答えるエリン。
 この先にあるのが光なのか闇なのかわからないが、最後までリランと共に生きる道を探したいと、毅然と答えるエリン。
「リラン・・・・・・光という意味だったね。君に光が届くことを祈るよ」
歩み去ろうとするキリク先生に対し、
「生きて下さい」
と言われ、妹の面影が重なってはっとした後、その妹の思い出を少しだけ語り「ありがとう」と言って去っていく彼。

・真王の儀式のシーンと殺陣のシーンが重なり合う

 倒れこむキリクの前に姿をあらわしたイアル。
 雪は再び吹雪となっている。
 キリクを睨みつけるイアルに対し、
「もうじき夜が明ける。決着をつけるかい?」
と戦いを誘うキリク。表情をひきしめるイアル。

 剣を斬り交わした後。

「何のつもりだ・・・・・・。死ぬ気・・・・だったのか?」
イアルの剣に自らとびこむような態勢で斬られたキリクに問うイアル。キリクはふっと笑って、
「癪に障る男だ」
と言う。

 そこに突如現れる。ダミヤの配下の男達。
 イアルをもキリクをも始末しようとしている彼らは一気に二人に襲いかかってくる。

 すさまじい戦いに。
 多くの男達を斬り倒していくキリクはイアルに対し
「はやく行け、あの子のもとへ」
と叫ぶ。

 斬り合いの中、二人の動きは共闘となっていて、互いを助け合うような武器の使い方。
・戦いの後。

「何故行かなかった?」
「死なせはしない。助かる命ならなおさらだ」
イアルはキリクの傷をみようとするが、
「血止めなら自分でできる。ダミヤさまに近づくならこれを使え、行け、行ってあの子を、エリンを頼む」
と言うキリクに対して頷き、キリクの仮面を受け取る。なるほど、キリクのアニメ上の位置づけはこういうことでもあったのね。

・吹雪の夜明け前、エリン、人々

 ユーヤンが想いをかなえていたことがさりげなく描かれていることは、見終わった後、アニメ公式ブログを見てから気づいた^^;

 瀕死の状態とおぼしきキリク先生。

・雪がやみ、夜明けの光へ

 
 といったよーな今回の展開、備忘録がわりにメモメモしてみました。
 イアルが、イアルの顔が、本当にすっごく素敵に描かれていた回でしたーーーー☆

 49話予告の声もイアルだ☆

 原作の「王獣編」では描かれず「探究編」でようやく描かれたイアルの行動、アニメの中では出てくるかな。原作の王獣編の終わり方はエリンのリランへの思いが報われた一瞬の恍惚を描いた素晴らしい終わり方ではあったんだけど、
≪ちょっと待った。イアルは?ダミヤは?セィミヤは?シュナンは?まつりごとはどう動くの?????≫
という部分を読者の想像にまかせたまま「探究編」までそれはわからぬままだった。全50話アニメでそれはやったらあかんだろうと思うので、アニメでは多分、ある程度の決着はつきますよね?^^;

 そして、カイルとイアルのやりとりを見る限りでは、アニメ版エリンちゃんは、原作版エリンちゃんほどには、想いを抱いてしまった人間の男に対する苦悩はこの後しないですみそうなほどに、すでに二人の絆が言及されている状態☆

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2009年12月 8日 (火)

めでたい話があった日の心境でも書き残しておく^^;

 12/7の午後、
「かみかわさんが結婚!東スポに載ってるらしい」
との一報をUさんからいただく。

 えーーーーーーーーーーーーー
 きゃあああああああ
 ぎゃあああああああ

 という心境に陥りネットであちこちを見る^^;
(スポーツ新聞を買いに行くという発想はないらしい)

 夕方5時頃だったか、公式サイトに、ファンクラブの会員さんだけが読める文章メッセージが12/7付けで載ったというお知らせ文を見る。「結婚報告」とか書いてある。

 スポーツ新聞情報ならガセである可能性も有とも思ったけれど。
 公式サイトだ・・・・・・・・・・確定情報だ・・・・・・・・・・^^; ワタクシはファンクラブにははいっとらんので、メッセージ文の内容は読めないけれど。

 その後、日経やら毎日に載ったネット上のニュースで、ご本人のメッセージ文を読みました。
 キャラメルボックスの加藤さんのブログでのコメントも読みました。

 メディアで本当のことなんて全部出てくるわけじゃないから、想像するだけしかできないんだけど。
 精神的に支え合って生きていているお二人、という姿がなんとなく浮かんでくるような???(^^)

 二次元オタク属性がものすごく強い人できっと一生独身なんだわ、とか思いこんでいたのだけど。一生メーテルの面影でもおっかけてなさい!とか思ってたのだけど(笑)

 唐沢寿明さん&藤原竜也くんとのトークではあくまでも≪秘密ちゃん≫を貫き、「蛮幽鬼」と「ヘンリー六世」という大きなお仕事の合間をぬって発表。
 これはこれでものすごく、らしい、誠実、熱血仕事人、という好印象だわ、素敵だわ。
 本業であるお仕事に負担が一番かからないとおぼしき時期の発表であるというのは、ご本人がお仕事にかけている熱意を垣間見られるものだなあ、とも思うし、相手の方に負担がかからないような配慮もうかがえるし。

 結局、何を見ても、素敵だわ、というオタクなのです、私は。

 ご結婚という新しい体験で、役者さんとしての別の面を見せてくれたり役の掘り下げをさらに深めていったり、という姿を見られるかしらと、ファンは心待ちにしております♪

 新聞記事にリンクしても後日リンク先が消えちゃうから、備忘録として12/7の夕方に見た毎日JPの全文を貼り付けておきます。

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●

上川隆也:元舞台女優と結婚 交際4年「一人の男として、日々精進」
 俳優の上川隆也さん(44)が結婚したことを7日発表した。お相手は元舞台女優で、体調を崩し今年で引退しており、4日に婚姻届を提出したという。上川さんは「守るべき大切な家庭を持つことで、役者として、一人の男として、日々精進し邁進(まいしん)していきたい」とコメントしている。

 上川さんは所属事務所を通じてファクスで結婚を報告。出会いは4年前で、交際をしてきたという。コメントによると「病気の進行において、今が大切な時期と医師より指示を受けております」と取材の自粛を呼び掛けている。会見の予定はないという。

 上川さんは89年、演劇集団キャラメルボックスに入団。95年、NHKドラマ「大地の子」陸一心役で注目を浴び、NHK朝のテレビ小説「ひまわり」(96年)や映画「東京夜曲」(97年)などテレビ、映画、舞台で活躍。映画「梟の城」(99年)で日本アカデミー賞助演男優賞を受賞。06年にはNHK大河ドラマ「功名が辻」で山内一豊を演じた。

 ◇コメント全文
いつも、大変お世話になっております。

私、上川隆也は12月4日に入籍いたしました事をご報告させて頂きます。

相手の女性は、今年に入り体調を崩し引退いたしました舞台役者です。

4年ほど前に出逢い、幸せな時も苦しい時も、

互いを認め合い励まし合いながら、今日まで交際をして参りました。

病状の進行において、

今が大切な時期と医師より指示を受けておりますので、

彼女周辺への取材はご容赦頂きますよう、かたくお願い申し上げます。

守るべき大切な家庭を持つことで、

役者として、一人の男として、

日々精進し邁進していきたいと思いますので、暖かく見守って頂けましたら幸いです。

上川隆也

2009年12月7日

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(おまけ)

 あちこち見て回っていて、今月、時代劇チャンネルで「忠臣蔵 決断の時」放映中であることに気付いた。これ、私、まだ見てなかったのにーーーーーー。12/1から12/14まで一日2回も放映してたのに。もう私のバカバカバカ!12/8の今日の段階で気づいても、浅野内匠頭はもう切腹終わってますよね・・・・・・。
 大晦日に一挙放映するようなので、その時にはしっかり録画してチェックいたします。大雨やら大雪がきて受信不能になったりしませんように。

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