○観劇前
韓国ドラマは「冬のソナタ」しか見たことありません^^;
日本のドラマを見る余裕もなかなかないのに長時間長編の韓国ドラマまで手が回らないっていうだけの理由なのですが。
今回の観劇は見送ろうかなあとか思ってました。体調いまひとつだし、一幕物のお芝居だとお気に入り花組娘役さん達の役が小さそうな予感もあったし。(一花&すみ花&きらりが好き)
でも、初日があけたら大空祐飛君の評判がいいのが気になってしまって。
そんな感じでぐずぐずしていたのですが、チケットをいただいて観る機会が出来たので、大喜びして出かけました。どうもありがとう!(#^^#)>Mさん
○小池演出・小池脚本
すさまじいテンポでお話が進みます。休む暇なく楽しいです。
舞台装置が回りまくりうごきまくる。そして大人数が回り舞台の上に立って舞台が動いて行く様は壮観。炎などの映像の使い方も派手。
わーい、宝塚歌劇を見た!という楽しさを存分に味わえます。
しかし。脚本が結構ものすごい。
1幕終盤でタムドク王子がいきなり、自由になるために駆け落ちと言い出した時には驚愕。ちょっと待て。そんなふうに簡単に言っちゃっていいものなの?自分の役割を簡単に放棄するの?というか、葛藤がきっちり描かれているわけでもない中でそんなことを突然言われたので、見ているこちらは唖然呆然。
2幕でタムドクが、愛する人を幸せにできないなら国を幸せにすることはできないと言い出した時にはさらに驚愕。タムドクとキハのラブラブ場面になって呆気にとられた。あの・・・・・・・国はどうなるの?彼はその女と結婚することが許されるの?彼はちゃんと国をおさめられるの?神器を大事に守ってきた人達の苦労や努力を、こんな形で突然終わらされて皆は納得できるの?
王子が寝食に困らない生活が出来るのは王族を支える人達の税やら労働やらのおかげのはずで、だからこそ王族というのは責任を抱えているのでは・・・・・・というのはごく普通の感覚かと思うのですが。その感覚だとこの作品のタムドク王子という人が理解できません。簡単に投げだしてはいけないものをやむをえず投げ出すという選択をする主人公には、相応の葛藤を物語上で与えられなきゃいけないと思うんですが・・・・・・・・のほほん王子にそのような葛藤はない。この王子をどううけとめたらいいのだろう。
派手で華やかで楽しい舞台だからまあいっか・・・・・・とうけとめればいいのだろうか?
○幕間
トイレの後、すぐにプログラム確認。
カクダン誰だっけ。綺麗で凛々しくて素敵だったな。記憶にない娘役さんだが???おおっ望月理世ちゃんだったのか。最後に目立つ良い役がきましたね!女役だけど。
もう一人確認しなきゃ、と思ってたら、公演に誘って下さったMさんが出てきたので、いろいろ教えていただく。
「スジニとヒョンゴが出ている場面で歌で目立っている男役さんは誰なのかしら」
「ああ、その人は新公の主演だった人」
「あ、この人がそうなんだぁぁぁ!」
「まあ君(朝夏まなと)はちょっとわかりづらいかもしれないかしら」
「あ、そういえば私、どれがまあ君がわからなかったの」
「チュムチなんだけど」
「チュムチってどの役だったかしら・・・・・
「モヒカン頭で目立っていた人」
「・・・・・・・・・・!!!!!!!!!あれがまあ君!?全然わからなかった」
既に1回ご覧になってたMさんは、「2幕で出てくるチョロがかっこいいから注目して」「2幕でさらに黒くなっていくゆうひ君がとても素敵なの」と、観劇ポイントを指摘して下さいました。このところ一人観劇が多かった私は、なんだか嬉しい。
ヒョンミョンの望海風斗くんのお名前と顔はしっかり覚えておいて、今後も注目しておこうと思ってます。
ストーリーにはいろいろ思うところもあるけれど、こんなふうにあちこちに要チェック!と思える生徒さんがいる公演を見るのは楽しいです。
○ダークヒーローの噂の彼
ゆうひ君が今まで演じた役の中で一番好きだったのは「暁のローマ」のカシウスでした。
ブルータスを操ろうとする陰の男。それでいて、陽の存在のブルータスに惹かれ彼に対するコンプレックスから逃れることのできない男。演説するアントニウスによって生じた危機にブルータスよりも先に気づくことができる男。しかしだからといって何かをなしうることはできない男。「暁のローマ」のカシウスの陰と葛藤と屈折はゆうひ君の陰のある雰囲気にぴったりでした。
今回の舞台におけるヨン・ホゲという男は、カシウスのように裏で誰かを操るのではなくもう少し単純。表に出て自分が立とうとしたらこうなってしまった、といった哀れな男。信じてきたものや信じたいものを屈折の中で捻じ曲げ、しかしカリスマ性や力量が不足しているので結局は頂点に立つところまで到達できない男。冷酷に徹しきることも結局はできない男。
ダークヒーローというよりは、親近感を感じる類の屈折感・・・・・。
それにしても、この手の屈折だとか失意だとかを演じると、なんでここまでってくらいゆうひ君は魅力的に見えるんだろう・・・・・。
○このコンビは?
脚本のせいなのかなあ。「愛と死のアラビア」に続き、この作品でもまとぶん(真飛聖)&桜乃彩音ちゃんコンビにはいまひとつしっくりこないものがある。スピーディーに展開するこの作品で一番退屈に思える場面をあえて選ぶとするとこの二人のシーンだというのは、まずいような。
テレビで見た「メランコリックジゴロ」の二人のシーンはラブラブ感は悪くなかったので、やはり脚本のせいなのかな。
○物語と語り部の関係性が???
冒頭、上手セリ上がり登場のまっつ(未涼亜希)。スターさんなんだぁぁぁぁ!^^;
滑舌の良い美声で語り部です。まっつならではの存在感。いい声だなあ(#^^#)
ただ、折角の語り部としての存在感が、物語世界の中の登場人物となると沈んでしまうような印象になるのはもったいないなあ。語り部として存在していた人が、ラストへの流れの中で語り部としての存在意義を忘れられたような脚本構造が不満です。構成的にすっきりしない。最初にせり上がりで語り部として登場したのだから、最後も語り部として物語を終わらせる役割をなんらかの形で担ってほしい。その方が構成的にすっきり納得いくのだけど。
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