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2009年5月29日 (金)

気持があっちにいったりこっちにいったりーーー栗本薫さんの訃報

  5/27(水)の昼1時前くらいだったかな。Yahooニュースを開いて、別の記事を見ていた。スクロールして下の方を見ていたら「話題の言葉」という欄にいくつかの語が表示されていて、その中に「栗本薫」があった。

 その時点では、Yahooのトップ画面のニュース記事タイトルには栗本薫という名は載っていなかったのだけど。
 今現在の時刻に、その名前がニュースで話題になっている・・・・・・・・・・・?

 話題の言葉欄のその名をクリックした。
 おそらく間違いなくそれだろうと思った内容通りの記事が載っていた。

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 私は闘病記の類はあまり読みたがらない性格なのだけど、突然なんとなく読もうと思い立って、中島梓名義の方で昔書かれた乳がん切除時の体験記「アマゾネスのように」と現在の膵臓がんにまつわる闘病エッセイ「ガン病棟のピーターラビット」(ポプラ文庫)を図書館で借りて読んだばかりだった。5月下旬になってからだ。

 すぐに読み終わったので^^; 返却日まで待たずに本を返しにいくことにした。
 で、図書館に返却する前に2冊の本の感想メモをパソコンに書きなぐり、そして図書館の返却ボックスに突っ込んだのは5/27の朝だった。自分が借りたり予約したりしている本の状況をその日の朝もネットで確認していたのだけど、「アマゾネスのように」は予約者待ちありだったけれど、「ガン病棟のピーターラビット」は予約者待ちにはなっていなかった。
 夜には予約状況は激変していたので、返却期限日が遠い時点で返却したことでどなたかのお役に立てた模様。

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 今月は、漫画文庫版の「キャンディキャンディ」を図書館で借りて一気読みなんてのもやってた。先月末に加納朋子の最新刊の小説を読んでたら急にキャンディキャンディが読みたくなってしまったもので。

 文庫版で読んだのははじめてだったので今まで知らなかったのだけど、最終巻でこの作品の解説文を書いてたのは中島梓氏だった。

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 実はこの何年かグイン・サーガは読んでいなかった。百巻で完結しないと作者があとがきで表明した次の巻から。その時期のグイン・サーガのテンポはちょっと私の許容範囲を超えつつあったので、このテンポが後10冊以上続くのは確定したらしいな、とわかり、それならば完結後一気に数十冊読む方が良さそうだと判断したからだった。イシュトヴァーンがこの先どれほど不幸になっていくか、どんな形でどんな思いで彼が死んでいくことになるのか、それだけはちゃんと確認したかったので、いつか必ず読むということは決めていたのだけど。

 中島梓名義の評論は沢山読んでいたのだけど、栗本薫作品をはじめて読んだのは実はそれほど古くない。
 高校生の時、友達に熱く熱くすすめられてたことを懐かしく思い出す。Kちゃんってば、未読の私に是非読ませようと思って熱弁ふるってくれたんだよなあ。30分近く、私一人を相手に喋り倒してくれた。Kちゃんが出す登場人物名で一番頻度が高かったのがナリス様だったなあということも思い出した・・・・・・・。面白がって聞いてはいたのだけど、大学受験を目前にしていたその時期に、十冊以上出ていてその後何十冊と続いていくと思われる小説に手を出す勇気を持てなかった^^; ごめんね、Kちゃん。
 大学生になってからは、小説以外のジャンルの本を沢山読まなきゃいけない日々がやってきてしまったので、なんとなく見送ったまま。本当にごめん、Kちゃん。でもKちゃんが愛をこめまくって作品語りをしてくれた楽しい記憶は今もこんな形で残っている。
 中島梓名義の評論は図書館でたまに借りて楽しく読んだのだけど、買って手元においておこうと思ったものは特にないまま(すみません)日々を送り。。。。。。。

 1995年、今はなきシアターアプルで「グイン・サーガ 炎の群像」が上演された。
 大好きな役者さんがそりゃもう大勢出る舞台なので、行かないという選択肢はありえなかった。
 事前情報で、舞台化されるのは原作の16巻までと耳にしたのだけど、それでもジェットコースター的な速さの展開を想像するには充分だった。大河小説ときたら登場人物だって多いわけだし。
 で、いよいよ私もこの小説を読む時がきたんだな、と思ったのだった^^; 予習、予習☆ 十六巻で読むのをとめるつもりは勿論なく、何十冊も一気読み。

 まずは図書館で借りて読んだ。
 そして・・・・・・・・・・・・買いましたとも^^;
 40巻ちょっと過ぎくらいまでは古本屋で買い、その後の巻については古本屋では見つけられなかったので定価で購入。その後は暫く、新刊が本屋に並ぶとすぐに買っていた・・・・・・・。


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 訃報を見て最初に感じたのはなんだったかなあ。

 この世代の小説家や漫画家って、描くその世界やら発言やらが自分の内的世界づくりに非常に深くかかわってきてしまってきているので、訃報に接した時、「ご冥福を」という言葉が全く浮かんでこなかったりする・・・・・・・・なんというかなあ、なんてことしてくれたんだよ、という言葉が一番近いのかなあ。死者に鞭打つような言葉づかいで大変申し訳ないのだけど。

 「ローマ人の物語」の塩野七生氏のことなどを考える。15年構想で年一冊書きおろしていくと第一巻で読んだ時、思わず彼女の年齢を確認しちゃったものだっけ。平均寿命ははるかに先とはいえ、この手のものを15年構想で一冊ずつって可能なのか?予定年数でやりとげた彼女をひたすら尊敬したものだったなあ。筆力が最後まで落ちなかったし。
 15年構想の時点で、資料を大量に揃えてプロットをがっちりかためて、さらにはおそらく、体を壊さないように健康に必死に気を配りながら、完結に向けて超ハイテンションで走ったんだろうなあ。その後、完結後もテンションが平常状態に全く復帰せずに勢いよく続刊まで出てしまった、と・・・・・・・^^; あの完結ってすごいことだったんだ、と改めて思う。

 高校時代の友達Kちゃんは今年もリアルタイムでグイン読んでたはずだ。今まで生きてきた年数の半分以上、グイン・サーガという小説とつきあってきたんだよね。そういう読者はいっぱいいるはず。

 当初の予定通りに全百巻であれば、完結していたかもしれないのに。スローテンポの部分を引き締めて、本編に描ききれない部分については外伝を出しまくるという形にして、本編の冊数以上に外伝を出すんでもいいから、とにかく本編を完結してほしかった。だから、なんてことしてくれたんだよ、みたいな気持になってしまうのかなあ。

 1995年に漫画家の三原順の訃報を見た時、去年に氷室冴子の訃報を見た時。
 ご冥福をお祈り、なんて言葉はやはり全く浮かんでこなかったなあ、なんてことを思い出す。
 これからも、そういったことはどんどん増えていくんだろうか。
 ただ、私の場合、自分自身がステージIVで進行中のガン患者だったりするから、どっちが先か?なんてことも思ってしまったりもするわけだけど^^; 田中芳樹のアルスラーン戦記や美内すずえのガラスの仮面等については・・・・・・・私の方が最終巻より先という覚悟もしているし。娘に対して「死後とりついて背後から読むから、買ってね!」と言い渡してある^^;田村由美の7seedsなんかはどうだろう?彼女は結構アップテンポで描き続けているので間に合うかなあ?まにあいますように。

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コメント

グインが30巻くらい出ていた頃に、友人から5冊ずつ借りて読んで……
それが待ちきれなくなって結局自分で買って、50巻過ぎまではかなり夢中で読んだ、と思う。
ナリス様が好きでした。
ミアイルが死んだのはまた別として。

乳癌の後、もしかしたら予想外に時間はないかも? と思って、まずは本編の完結を目指して欲しかった。グイン以外を書くな、とは言わないけれど、外伝よりは本編を書いて、と。
某掲示板に書いてあったけど、30年で130冊もの未完作品という不名誉な記録は破られることはないでしょう。
内容については好みの違い、だと考えるとしても、完結しなかった、ことは責められても仕方ないし、無責任な人だった、とも思ってます。

大島渚の方が長生きはしたけれど、今、読書ができる状態とはあまり思えないです。
ガラスの仮面は…復帰はしているものの、これも完結までは年単位でかかると思うので、背後霊は最終的手段として、自力で読めるよう祈ってますね。
って、実はある種の予感があるかどうか、だけで、私の明日の命というのも不確かなものではあります。
 

投稿: ネーマ | 2009年6月 5日 (金) 11:21

 まさか栗本薫が大島渚よりも先だとは思わなかったですよね・・・・・・・・・・・・・。
 最終巻まで読みたがっていた大島渚が読めるようにがんがん書いてくれ!と思ってたので、本当に、はやすぎるよ・・・・・・・・
 ああもう繰り返しても仕方ないけれど、私はグイン・サーガでイシュトの最期を読みたかった(泣)

 ガラスの仮面といえば。
 去年亡くなった小説家・氷室冴子が悔しがって、どっかで背後霊になって読んでいるような気がします。氷室冴子のエッセイ集「プレイバックへようこそ」(角川書店)の中では、ガラスの仮面の今後の展開予想で盛り上がる会話がのって、それがとても面白かった。彼女も、熱心に読んでいた作品を最後まで読めなくて悔しかっただろうなあ。(まあ、氷室冴子自身も未完小説をあれこれ残しちゃった人なんだけどね・・・・)
 ちなみに、酔っ払って喋ったんじゃなかろうかと思われるような氷室冴子自身のガラかめ展開予想会話が楽しかったので引用しちゃいます。

「わたしはねー、はっきりいって、暴走族の男がでてくるとおもうの。で、その男はボーソーやってるくらいだから、天下の天才少女、亜弓さんをしらないわけよ。で、フフン、しばいー?ドサまわりかよー、なんて感じでさ。そこに、亜弓さんはひかれるんだよー。で、周囲はもう、猛反対するんだ。男もだんだん、ひかれてゆくんだけどぉ。でも、ゾクの連中が、亜弓さんをカモにしようとしてるのを止めようとして、ひとりでソーゼツに闘って、バイクもろとも死んじゃうのさ。で、彼女は恋のいたみをしり、演技者として、またひとまわり成長する・・・・・どう、これ」

亜弓さんがどうなっていくのかが本当に気になっていたんだろうなあ・・・・・・。この氷室冴子の酔っ払い(?)予想創作、現在美内すずえ本人が連載中(というか昔描いた物の改稿中)の展開よりも面白そうな気がしちゃってます^^; 

投稿: るんせる | 2009年6月 5日 (金) 18:21

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