観劇(ミュージカル)

2011年11月 2日 (水)

楽しいミュージカル「ニューヨークに行きたい!!」を観てきた!!

 帝国劇場の2階センターブロックで、「ニューヨークに行きたい!!」を観劇。
 橋本さとしさんが出演でなければ、観劇しなかったかもしれない!?という事態を大いに後悔。だって、とーっても、私の好みのタイプの、楽しいミュージカルだったんですもの♪

 シンプルで可愛い舞台。こういう可愛い物語、大好き。
 ダンスの振り付けもシンプルではあるけれど(笑)
 物語が終わった後、知らず知らずのうちに、口元に微笑みが浮かんでしまうような、あったかくて優しく、そして、ちょっとほろりとさせられる舞台。


☆開演前イベント

開演30分前から約20分、指揮者の塩田さん中心、ホルン、トランペット、バイオリン、キーボード、パーカッション担当の楽団メンバーが加わり、ロビーの1-2階の階段を使ってのパフォーマンスイベント。

そうだった。ハッピーなミュージカルで指揮者が塩田さんだと、この手のイベントがあったりするんだっけ。事前に情報チェックしてなかったのだけど、平日昼公演だったおかげで、イベントを見やすい位置も確保でき、ラッキーラッキー♪

開演前にプログラム読みそびれたが。


☆オープニング

 10分前までパフォーマンスしてた塩田さんが、指揮台で、踊ってます、とびはねてます。


☆あらすじ

リサ(瀬奈じゅん)は、ドイツの有名なテレビキャスター。老いた母マリア(浅丘ルリ子)を老人ホームに預けて、がちがちに仕事一直線。スタイリストのフレッド(泉見洋平)やそのパートナーのコスタ(戸井勝海)は仕事仲間。
 そんなある日、リサの母マリアが、同じ老人ホームに住んでいるオットー(村井国夫)と駆け落ちしたという知らせがとどいた。ホームからは、一週間以内に連れ戻さないと、ホームの入居資格を失って強制退去となると言い渡される。折角入れた老人ホーム。追い出されたら一大事。オットーの息子アクセル(橋本さとし)も、同時に同じ危機にみまわれている。緊急事態解決のため、マリアとオットーが乗る豪華客船を追いかけることにした、リサとアクセル。アクセルの息子フロリアンも一緒。喧々諤々、道中ケンカばかりののリサとアクセルに、クールな態度で接する少年。アクセルは、リサが大人気キャスターだなんてことを全く知らないので、媚びも何もいっさいない自然な態度、自然な臨戦態勢。
三人はなんとか豪華客船に乗り込めたが、リサとマリアは大ゲンカ。
リサをなぐさめるアクセル。二人の間には徐々に恋心が。しかし、プライベートを打ち捨てて、強気に勝気に生きてきたリサは、すぐにはすなおになれないし、アクセルも長い年月の中で、素直な女性との接し方を忘れていたりして。不器用な二人。


☆感想

 二つのカップルに、もう一つのカップルがかかわる形でお話が動く。

 若いカップルのリサとアクセル。さとしさん、かわいくてかっこいいっす!(^^)!

 リサの母マリアと、アクセルの父オットーの老カップル。
 この老カップルが、ゆったりもったりしたスピードで、実にいい味を出している。特に浅丘ルリ子!年とかけはなれた可愛らしいファッションに身をつつみ、独特なゆったりしたリズムで喋って、そのゆったりの印象度が他を寄せ付けないようなインパクト。

そして、リサの仕事仲間である、可愛い泉見くんのフレッドと、ちょっとだけ精悍な
部分もほの見えるような(お髭のせいかな?)戸井さんのコスタ。この二人の並びが実にいい感じ。

学生団体さんと一緒の観劇だったんだけど、女子校生さん集団の反応がわらえた。リサとアクセルの男女カップルが、キスしていようがベッドに一緒にもぐっていようがどうという反応をするわけでもないのに、泉見くんのフレッドと戸井さんのコスタのキスシーンで黄色い歓声があがるんだもの(笑)

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2011年10月20日 (木)

大竹しのぶ突出舞台の「Piaf」

 シアタークリエの前方センターブロック席で、「Piaf」を観てきた。
 大竹しのぶが演じる、エディット・ピアフの半生。ピアフが交流した様々な人々の人生が、舞台上で交差する。

 大竹しのぶが、いかにも彼女らしい激しいエネルギーをまき散らしながらピアフを演じ、なおかつ、他の役を演じる人達のキャスティングゆえに起こってくる印象もあり、舞台上にできあがってきたのは、大竹しのぶ突出舞台だった・・・・・。
 ピアフがかかわる男たちの印象が、なんだか立ち上がってこない印象なんだな・・・・・。
 大竹しのぶのピアフは圧巻なんだけど。

 キャストバランスといった点においては、2月に銀河劇場で観た安蘭けい主演の「エディット・ピアフ」の方が私は好きだったかな。ヒロインが舞台上で放つオーラの量が全く違うというのもあるかもしれないけれど、ヒロイン以外のキャラがしっかり立っている印象だったから、ヒロインの恋のくだりに、もっともっと納得がいった。
 大竹しのぶ突出舞台になってしまうと、そのへんの、関係性の物語が奥にしりぞいてしまう感じだったのが残念。

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2011年9月14日 (水)

「ロミオ&ジュリエット」雑感

 赤坂ACTシアター2階席上手側サブセンターで「ロミオ&ジュリエット」を観劇。
 今回は山崎育三郎くんのロミオとフランク莉奈のジュリエットを観たけれど、その二人の感想については、次回観劇で城田ロミオ&昆夏美ジュリエットを観てから改めて。

★憎悪

 キャピュレット夫人の人間像が面白かった。

 娘ジュリエットといる時よりも、甥のティボルトといる時に、生きた表情を見せる女。 母としての部分を捨てた女として存在してしまっている夫人。
 ジュリエットに縁談が来た時に、自身の思いをジュリエットに語る。そこには娘への気遣いはかけらもなく、ただただ、女としての憎悪に凝り固まってしまったようなグロテスクな側面を見せる。
 一見かわいらしく年齢不詳な美しさを持つ存在でありながら、内なるものは母性不在のグロテスクな残酷さ。
 しかし、かなめさん(涼風真世)さんという役者さんは、グロテスクな生々しさが直接的に表に出ない、不思議な年齢不詳のコケティッシュな雰囲気があって、そこから生まれる浮世離れしたムードが面白い。

 この凶暴なグロテスクが最後に折れる。ジュリエット達の死に接した時に、無防備に座り込み、放心する。
 ティボルトの死の際には、折れるのではなく凶暴にグロテスクな女としての表情を強く見せていたけれど、ジュリエットの死に際しては、はっきりと折れた。
 そこに見えたのは、両家の対立への反省の思いというよりも、繰り返し訪れた悲劇に対しての強い敗北の念であったような気がする。


★二人の母

 久しぶりにみどりちゃん(大鳥れい)の舞台を見た☆ アスペクツオブラブのジュリエッタ以来かしら。リアリティのある、血肉の通った女。激し過ぎず抑制された知性と母性。
 マブダチという言葉があまりにも似合わなくて目眩がしましたけれどね。演出家・小池修一郎氏は、なんでこういった妙な語彙を好んで使いたがるのかなあ・・・・・・・・・。

 そしてもう一人の母。というか、母のごとき存在。ジュリエットの乳母。大らかで柔軟で情愛豊かな存在。女優としてはまだ知名度低めだけど宝塚ファンなら当然知っている、はまこ(未来優希)の巧さを存分に満喫出来る。


★携帯文化

 もしも再演があるのだとしたら、舞台は中世のヴェローナということにして、作中に登場する、携帯、フェイスブック、メールといった台詞は全部カットしてしまってほしい。お客さんは受けて笑っていたけれど、私は笑えなかった。そうした語が登場するたびに、興ざめさせられた。
 いかにも受けねらいといった感じで、とりあげられる機器で語られる文化が物語世界の文化とあまりにも不調和であることが、興醒め感をさらに増す。演出家の小池修一郎氏は昔っから、こんな形で、≪現代文化を劇中に取り込もうとしたがるが、使いこなせずに無残な爺さんぶりをさらす≫というのを繰り返しているのに、一向に懲りないのね・・・・。

 宝塚版のロミオ&ジュリエットのようなオーソドックスな演出を期待していただけにとても残念だ。
 出演者は素晴らしいのだもの。オーソドックスな演出でであれば、再演はぜひ見たい。でも、今の演出であれば、再演しなくてもかまわない。


★初演?

 これは舞台そのものへの感想とはちょっと違うのだけど。
 何故、この舞台、日本初演と呼ばれる?何故プログラムの中で城田優くんは自分を初代ロミオと言っているの?

 スタッフは、こういった妙なアピールをやめさせてあげてほしいな・・・・・・・・。もしも私がロミオ役の役者さんのファンだったら、いたたまれない気持ちになりそう。宝塚ファンには違和感持たれるだろうし、妙な誤解も招きそうだし。ロミオ役の男優さん達は別に「宝塚?そんなもん、芝居にカウントすべき価値ないぜ」なんてことは思っちゃいないだろうに、現実には宝塚歌劇の存在軽視だし。あるいは、宝塚版の存在への無知ゆえの自己アピール?それって可愛そうすぎる。スタッフがちょっと気を配るだけで、そんないたたまれない状況に彼らはいなくてすむのに・・・・・・・・。

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2011年7月17日 (日)

「三銃士」初日観劇記

 日曜日の夕方。
 ミュージカル「三銃士」の初日を観劇してきた。
 帝国劇場1階後方席センターブロック上手寄り席。

 原作は既読。高校生の頃に読んだ。
 「二十年後」以降については「鉄仮面」の部分しか読んでないけれど^^;;;

 デュマの小説ではじめて読んだのは「黒いチューリップ」だった私、この「三銃士」のいい意味でも悪い意味でも大らかで大味な作風にはいろいろとびっくりしたもんだった。「黒いチューリップ」はもっと繊細だぞ^^;
 でも、大味でもぐいぐい読ませる妙なエネルギーがある小説ではあった。

 そんなわけで、以下、原作、舞台ともにネタバレの方向の感想になります。


◆原作感想と映像化などの思い出

 原作では断然ミレディが好きだった。あの強烈な悪女っぷりが。
 
 他のメディアで見た最初の物は、宝塚歌劇団の生徒さんがフジテレビの宝塚番組で演じた三銃士だったかな。アトスのシメさん(紫苑ゆう)が渋くてかっこよかったのだ。
 マイケル・ヨークのダルタニャン、フェイ・ダナウェイのミレディ、チャールトン・ヘストンのリシュリューといったキャスト陣の映画はテレビで見た。コンスタンスがセクシー部分をやたらと強調されたアホヒロインだった(^^ゞ
 NHKアニメは存在は知ってたんだけど、三銃士の一人が男装の麗人という設定にびっくりし、その声優さんの声がちょっと苦手というのもあったりしたので見ないままになってしまった。
 最近ではやはり印象的だったのが三谷幸喜脚本の人形劇。前半はすごく楽しかったんだ♪ 物語世界にそぐわない反戦劇が入り込んできたり、強引な大団円に持ち込まれたことで、終盤が無惨な物になってしまったという印象だったけれど。レギュラー声優陣の声芝居が一人の例外もなく強烈にうまかったことに感嘆。

 このお話って、基本は活劇≪少年ダルタニャンの冒険≫だと思うのだ。現代的なモラル意識とかに合わせると世界が壊れると思うのだ。剣で戦うぜ、偉くなるぜ、オレは男だ仲間と力を合わせてガンバルゾーのノリで突っ走ってる活劇だと思うのだ。だから、物語の基調はコミカルで正解だと思うのだ。 
 描かれた時代のためか、物語を書いたデュマという人の道徳観・男女観がそもそも妙であるためか、物語を貫く論理にはいろいろ納得できない部分も多い。アトスとミレディの関係は、非常に興味深い展開を見せる軸の一つなのだけど、作者の考え方が現代的な道徳観・男女観とは大きく異なるためもあって、納得できない部分も多い。だから、様々な脚色でこのへんは相当に手を入れられることになる。


◆観劇直前の動揺

 プログラムをぱらぱらとめくった。
 
 ナンバーの一覧と、その歌い手を見た。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 プリンシパルのお名前が一人、そこにはなかった^^; 他のプリンシパルは、最低一曲はお名前があるのになあ。
 うーーーーーーーーーーーん。


◆セット

 全体的に簡素。

 オケは舞台の手前に。そしてさらにその前に、宝塚歌劇でいうところの≪銀橋≫が設置されていた。帝劇に銀橋って懐かしいなあ。「十二夜」でもあったっけ?「She Loves Me」でも。

 三銃士は動きが多いお芝居なので、客席通路使用演出多用かもしれない、みたいな予想をしていたのだけど、客席通路使用は無し。そのかわり、銀橋での見せ場がたっぷり。今まで帝劇で設置された銀橋の中では一番効果的な使われ方をしていたんではないかしら。
 客席通路使用演出は、一階席で見る分には楽しいのだけど、二階席で見るとさびしい気持ちになる演出なので、これは良かった♪
 三銃士みたいな、無意味に派手な動きのある物語には、銀橋という空間の存在はとても似合っているとも思うし。

 カーテンコールでも、銀橋にプリンシパルが並ぶ。
 宝塚みたい(^^)


◆物語の全体的印象

 もともとの物語がラフで、かつて描かれた頃の道徳観や男女観と現代の道徳観・男女観が大きく異なっていることもあり、かなり大きな脚色・改訂が加えられることもある、この「三銃士」という物語。
 一番新しく見たところでは、三谷幸喜脚本のNHK人形劇の脚色が、終盤かなりぶっとび脚色になっていたりしたものだった。
 さて今回はいかに。

 と、期待半分不安半分で観劇にのぞんだのだけど。

 意外と、原作に忠実。ぶっとび三銃士ではなく正統派三銃士だった。
 一番の違いは女性キャラの描き方かな。原作のコンスタンスは無個性お約束型ヒロイン。原作のミレディはバリバリの悪女。原作のアンヌ王妃の描き方には、国王と国王への忠実な銃士達を描きたい著者の苛立ちが反映されていた。そのあたりがかなり改訂されている。
 特にミレディ。
 あれはもう、全然、悪女ではなかった。生き方を変えざるをえなかった哀れなオンナ、と改変されてた。


◆ダルタニャン

 可愛い。キャンディードよりもさらに可愛い。
 そして、他キャラとのからみもすごくテンポが良く可愛さと楽しさを倍増させている。
 
◆コンスタンス

 原作では、無個性お約束ヒロインで、しかも人妻だったりするけれど。
 舞台のコンスタンスは未婚だった(笑) お金のためにボナシューと結婚しようとしていて、でも、ダルタニャンとの出会いをきっかけにそれを後悔し、自分ならではの生き方をしようとしている。
 可愛い、王妃おつきの女の子だった。正統派ヒロインだった。宝塚時代は、歌声は絶品だけど、芝居となると魅力がいまひとつ前面に出ないなあ、みたいなもどかしさをよく感じたけれど、今回のコンスタンスという役には、生き生きとした若さを吹き込んでいて、なかなか良かったんではないかしら。ダルタニャンと二人、お花畑カップルなんだけど、醸し出す雰囲気がとても可愛いので、どっかいってくれという気分にはさせられない。


◆三銃士

 少年ダルタニャンの前に立つ、見本となる素敵なおっさん達。
 ちょい堅物のアトス。陽気なポルトス。端正なアラミス。橋本さとしさん、岸祐二さん、石井一孝さんという人達がぴったりはまっていて、なかなか面白い並び。1+1+1が3になっているか3より大きくなっているかは見た人によって印象が異なるかもしれないけれど、妙に視覚的印象がでこぼこした並びっぷりが私には結構ツボにはまった。背は三人とも高いんだけど、ビジュアル的印象が皆、全く違うのよね・・・・・・。発声もそれぞれ異なる三人なので、三重唱も、合っているのか合ってないのかよくわからない、それでいて妙に面白い声の重なり方。
 ダルタニャンとの出会いの場面のかけあいはテンポが良くて、それぞれの個性がしっかり出てる。

 三人の中で一番おいしい役になっているのは、ミレディとの過去が描かれるアトス。 しかし、アトスがかつての彼女を想って歌う「クリスタルの天使」という歌は、歌詞がこっぱずかしくて逃げ出したくなった^^;;; シャウトするさとしさんの歌唱は好きだけど、でもやはり逃げたくなる恥ずかしさ・・・・・・・・。いい年をした男が、過去の女を思い返すにあたってその女をクリスタルの天使と表現する、そしてその女の現在の現実の姿が天使とはかけはなれたアレであるという事態が招く、ものすごい恥ずかしさ(^^ゞ

 因縁のある二人がようやくようやく舞台上で再会するのは、悲劇が一つ引き起こされた直後というのは、悲しい展開ではあるなあ。ただこのあたり、ミレディが悪女ではなく哀しい人生を強いられて生き方を間違えた女として脚本が書かれていたため、アトスの哀しさや切なさが割をくった形になってしまっていたかな。

 
◆ロシュフォール

 歌は無かったけれど、出番は多かった♪ プログラムを見た時のプチショックはすぐに忘れた。贔屓目なしで見てもかなり印象的だったんではなかろうか。黒衣。隻眼。立ち回りたっぷり。銀橋の上でも立ち回りしてくれっちゃったりしたので大興奮さ♪
 役作りは、この舞台のコメディ色を大いに高めるような方向性。だから、お馬鹿で可愛いロシュフォールになってる。活劇多くて、華やかに動いている姿を山ほど見られるので、楽しい時間が過ごせる。


◆ミレディ

 原作の稀代の悪女ミレディーがぞくぞくするほど好きだ。
 そりゃもう悪い女でねえ。幽閉された塔から逃げるために、牢番を念入りに騙すあたりとか、もう大好き(笑)

 原作に比べると、舞台のミレディは、全然、悪女ではない。
 生き方をかえざるをえなかった女だ。哀れな境遇の中で一生懸命いきがっている女だ。たった一つの真実の愛の記憶にすがっている可哀そうな女だ。

 なるほど、こういう脚色なのか。

 アトスとミレディの過去というのは、この物語の肝の部分なので、脚色がいろいろ入るというのはありだとは思う。ミレディが悪女すぎると彼女にこだわるアトスは馬鹿に見えるし、かといってミレディの生涯を哀しく描きすぎると彼女を突き放したアトスがただ冷酷で物知らずに見えるし、なので、加減が難しい脚色だなあとも思うのだけど。

 ミレディの百合の花の烙印について、仕方が無かった、そうならざるをえない哀れな運命だった、という方向性の物語にするのであれば。
 百合の花の烙印を知ってしまった時のアトスの反応も、もう少し違うものであるべきだったとは思った・・・・・。人形劇の三谷脚色はそのあたりに工夫が入ってたよなあ・・・・・。
 折角切ない方向に物語をもっていこうとしているのに、妙に中途半端なのがもったいないなあ。

 あさこちゃん(瀬奈じゅん)はさすが宝塚OG。剣さばきが綺麗だった。宝塚時代にフェンシングの場面があったっけっか?というと、記憶にのぼってこないんだけど^^; 足を大胆に見せるセクシー衣装もよく似合ってた。でも、そのお姿は、クリスタルの天使のなれの果てというよりは、そもそも、天使と表現されるのが大いなる誤りであったとしか思えなかったりも・・・・・・・・・・。


◆リシュリュー

 バリバリにロック系のナンバーがあったけれど、山口祐一郎さんの歌唱は、ロックというジャンルには合わないんじゃないかなあ、と。ロックを歌いこなす歌唱力のある人であのナンバーは聞きたかったとは思う。歌唱力があるとされている人でも、すべてのジャンルが卓越しているわけではないんだよな・・・・・・・。
 今までの祐一郎さんの枠を飛び越えてバリバリに歌おうとしている姿は、私は「・・・・・歌い方が合わない(:_;)」ともどかしく思ったけれど、それは少数派感想だったみたいで、客席は大喝采&大拍手。

 
◆ルイ十三世とアンヌ王妃

 今拓哉さんが、こんなふうに、高貴でちょっとおっとりした感のある王様の役ってのが新鮮で面白かった。

 アンヌ王妃のシルビア・グラブについては、最初にキャスティングを聞いた時は
「??????? ミレディーの方が合ってるんじゃないの?」
と思ったものだったが、舞台を見て納得。悪女でなく哀れな過去を抱えていきがっている女よりは、権力抗争が繰り広げられる宮廷の中で強くしたたかに生きる女の方が、彼女には合っている・・・・・・・。三人の女性キャラの中でただ一人、今後を生きていく人であるという強さがぴったりだった。


◆役者と従者

 サカケンさん(坂元健児)にどんぴしゃりの役がきたーーーーーー♪♪♪♪♪
 今まで
「TSのサカケンさんは素敵なのに、東宝のサカケンさんはなぜ?」
とずっと思ってたんだけど、ようやくようやくようやく・・・・・・・・・・。

 この世界の世界観を語り始める役者。コスプレ役者(^^ゞ 扮装が醸し出す雰囲気が合い、そして、滑舌が良く、キャラクターが即座に伝わってくる語り。一瞬で観客をサカケンワールド(*^^*)にひきずりこむ引力。
 バッキンガム公の従者ジェームズとの二役だったが、こちらも素敵。なにあの髪型。口調は冒頭の語りの役者と同じなんだけど、同じでありながらもこちらはこちらでキャラを確立させていてすさまじく楽しい。


◆舞台の全体的印象

 キャンディードほどではないとはいえセットはかなり簡素ではあったけれど、とにかく出演者がミュージカルとしてはすごい面子になっているので、とにかく楽しい超豪華活劇舞台!という印象になった。大人数が舞台上にいることも多く、メインキャラが大勢舞台上にいてそれぞれ楽しい動きをしていることも多く、どこを見たらいいんじゃ!?状態。

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2011年6月16日 (木)

「MITSUKO」観劇記

 青山劇場1階後方下手ブロックで「MITSUKO 愛は国境を越えて」を観劇。


◆物語雑感

 去年、オーチャードホールで上演されたF&Fコンサートで、曲紹介と大まかなストーリーを見た際の感想はこちら
 この時にストーリーに関して感じたことと、実はあまり変わらない感想となった。私はやはり、小池修一郎オリジナル脚本におけるヒロイン造型が基本的に苦手らしい。
 小池修一郎氏が、ミツコという人を描くにあたってあまりミツコに共感したり魅力を感じたりしてないんじゃないかという気がした。だから、ミツコ一人を前面に出すのではなく、副題部分の≪愛は国境を越えて≫の物語として1幕はハインリヒ主役、2幕はリヒャルト主役であるかのごとく、彼らの思いを強調する物語になる。が、ハインリヒ描写もリヒャルト描写も、タイトルロールのミツコを描かなければいけないがゆえか遠慮がちな描写となり、彼らの思いの部分が展開の軸になっているにもかかわらず、彼らが実質主役と言いきれるほどにはキャラがたってない。

 ≪母≫であるよりも≪伯爵夫人≫であらねばならなかったミツコは、人生後半、母として得たかったであろうものをぽろぽろと失っていった。その悲しみは、描かれていないわけではないけれど、観る人に届くような形で描写されてたかというと若干疑問が残る。リヒャルトと真剣な恋に落ちたイダをいきなり魔女と決めつけた愚かしさに対しての内省が、どういった形で変化していったか等は、台詞にはほとんど表現されず演技でしかあらわせないようになっているが、これは演者にも観る側にもきついものが・・・・・・。


◆舞台雑感

 ワイルドホーンの曲は普通^^;
 新曲「後ろを振り向かずに」は、耳に残るメロディとはいえるんだけど、妙な歌詞でもあるなあ。ミツコさん、あなた、後ろを振り向いて内省した方がいい局面が幾度もあったはずなんじゃあ????

 青山劇場という大きな舞台空間はうまくは使われてない。大劇場であると感じさせるのは、映像やハインリヒを乗せた装置くらい。もっと小さな劇場でじっくり心情を見せる形で演じられる方が良いタイプの物語だったのでは?

 ドレスは美しかった♪


◆キャスト雑感

・青年リヒャルトを演じた初舞台のジュリアン。ビジュアルはあまり好みでなかったけれど^^; 声は正統派二枚目青年スターといった趣きでとても良い。

・増沢望さんってこんなに端正な印象の役者さんだったっけ、とびっくり。ラストの、光子との別れの場面のお芝居がいいねえ♪

・光子の両親を演じる大谷美智浩さん&ハマコ(未来優希)。演技の質が違う夫婦だけど、達者な並びの二人。

・アンサンブルは男女とも、段取り芝居といった趣きで不自然な感じの人が多かった。もっと曲の力が強ければ、あるいは、もっと小さな劇場であれば、いかにも段取り芝居と感じさせる部分がもっと小さくすんだのかもしれない。
 百合子の大月さゆちゃんって、宝塚時代、演技が達者とまでは思ったことはないけれど、ここまで妙な発声と段取り芝居の人だったっけ????

・光子はタイトルロールであるとはいえ主役ではない物語ではあったけれど(シェイクスピアの「ヘンリー六世」みたいなものだなあ^^;)、とうこちゃん(安蘭けい)のお芝居も、今回は、良い方向にも悪い方向にも大きく印象に残るタイプとは違ってた・・・・・・。若い娘時代よりは、頭の堅い婆さんになってからの方が、声も衣装も似合ってるなあと感じたりしてしまった^^;

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2011年5月 7日 (土)

「レ・ミゼラブル」の熱い人達と思い出話

 帝国劇場にレ・ミゼラブルを見に行った。2階B席からの観劇。

 ミュージカル好きな人の多くがそうであるように、「レ・ミゼラブル」は大好きな大切な演目だ。できるだけ多くのキャストを見て、それぞれの役をそれぞれの役者がどんなふうに演じているのか、この物語にどんなふうに接しているかを見たい。かつてはそれをすべく、一公演期間に何度か通っていたのだけど(とはいっても、財布の中身と時間に限界があるので、一公演期間で五回ってのが最大数ですが^^;)、ここ数年はそれは諦め、一公演期間に一回に絞り込むことにした。見なくても多分私好みとは違うと見当ついちゃうようなキャストもあるし、見比べるというのが主目的になると作品の本質に近づくことが疎かになりそうな気もしてきたし、何よりも財布の中身と時間の限界の問題が深刻だし。一公演期間にS席で五回をやらかしたことで、少々燃え尽きてしまった部分もあったかなあ。

 今回の観劇の主目的は、石川禅さんのジャベールを観ることに定めた。禅さんの舞台は大好きなんだけど、一番好きという位置ではなかったため、タイミングの問題で見逃してしまうことも出てきてしまってたのだ。マリウスは禅さんが一番好きだったけれど、ジャベールの禅さんがどんなふうなのかはあまりイメージがわかなかった。でもやっぱり一回は見ておきたい。
 歌唱力では図抜けた宝塚娘役だった和音美桜ちゃんのファンテーヌも観たい。
 テナルディエはやはり駒田一さんが観たい。一番、ではないけれど、駒田さんの舞台にも思い入れが強いので、複数キャストの時にはついつい駒田さんをはずさないという選択になってしまう^^;
 それで絞り込みをかけ、ついでに、今まで舞台等の感触から私好みとは違うとなんとなく見当がつくキャストをはずしながらさらに絞り込みをかけてみたら、5/7ソワレを狙うということになった。

 今年はこれ一回きり。 
「誰かを愛することは 神様のお傍にいることだ」という言葉を心に抱きしめて、また生きていこう・・・・・・・・・・。


◆思い出話

 プログラムを買ったら、現・演出ラストだからということで、1987年の日本初演からの公演記録が掲載されていた。
 懐かしいなあ。初期の頃はまだアンサンブルだったのに今はミュージカル第一線という人もいれば、プリンシパルだったのに今は何をしているのかなあという人も・・・・・。

 はい、懐かしいとか言ってる私は、1987年からの観劇組です。自分が婆さんになったような気にさせられる記録だわな、これは。

 はじめての時は、あまり予備知識ない状態で帝劇に行ったものだった。
 完訳版の原作は読んでた。学生達の戦いのあたりの展開がものすごく好きだった。だから、アニメや映画になると、バルジャンの司教との出会い、バルジャンとコゼットの出会いあたりは丁寧に描かれていても、学生達の描写はあっさりであることが物足りないなあ、と思ったりしていた。舞台もそんなもんなのかなあ、みたいなことを思ってたんだ。

 ち・が・う・じゃないのーーーーーーー!?

 司教との出会いはプロローグとして駆け抜けるような描写。幼いコゼットとの出会いも比較的あっさり。そして、1幕半ばでもう、1832年のパリになった。えーーーーーーーー!?
 エポニーヌとガブローシュが姉弟じゃない、とか、マリウスとコゼットの出会いのじれじれが短縮されてる、とか、お坊ちゃまマリウスの実家との確執が「原作読んで補足してね」状態になってるとか、あらまあコゼットへの手紙を持っていくのは舞台だとエポニーヌなの?とかいろいろびっくりはしたけれど。マリウスがナポレオンの偉大な業績について大演説をぶった後、「これよりも偉大なことはあるだろうか?」と言ってしめたら、「あるさ、自由になることだ」とコンブフェールにあっさり論破されてしまったあたりも無いなあ。って煩いな、私。
 でも、舞台上の多くの時間が、ラマルク将軍の死をきっかけとした学生達の蜂起に費やされている。ものすごく丁寧に描かれ、舞台のクライマックスシーンとして位置付けられている。アンジョルラスとグランテールの最期は原作とは違うけれど、グランテールのアンジョルラスに対する思いなんかは舞台ならではの描き方になってる。
 すごいや・・・・・・・・・・・思いっきり好みじゃないの、この展開ってば。

 24年の上演の歴史の中でのあれやこれやも思い出す。
 テナルディエの歌の「5%」の部分って、昔は「3%」だった(笑)「3%上乗せ」という歌詞が披露された時は、客席はどっと受けた。が、何年かしたら、客席は3%という歌詞に無反応となった。3%という歌詞が5%になった時も、客席はさほど大きくは反応してなかった。こんなふうに皆、消費税に慣れていってるのねえ・・・・・・。
 
 1989年には中国で天安門事件があった。天安門の学生達の戦いは武器を持った戦いではなかったけれど・・・・・・レ・ミゼラブルの学生達の自由への哀しいまでの思いを見ながら、天安門の悲劇が重なった。

 そして2011年の観劇。カーテンコールの挨拶で駒田さんと禅さんも言ってたけれど、東日本大震災の直後のこの公演。いろんな言葉が、今までとは全然別の響きを持って突き刺さってくる。忘れられない年の、忘れられない観劇となった。

◆熱いバルジャベ

 今まで私が観た範囲では、好きだったバルジャン&ジャベールの組み合わせは、今井清隆さんのバルジャン&今拓哉さんのジャベールでしたっけ。一見、地味なんだ。感情の振り幅が少なく見える。バルジャンは、司教との出会い、ファンティーヌとの出会い、幼いコゼットとの出会いで少しずつ変わっていくわけではあるが、激変とは違う。まだまだ動き切っていない感情がある。コゼットを奪う存在が出てきて、彼と彼をとりまく人々を知ることによって、今までとは比べ物にならないほど感情が大きく揺れ動く。職務の奴隷の今ジャベは合わせ鏡のように、やはり感情の振れ幅が少なかった。前半でそうだからこそ、後半に感情がぐいっと動いた時にこちらにもたらされるものが半端ないものになる。原作に一番近い組み合わせだなあ、と思ってた。

 それとはまあ、ものすごーーーく対照的だ。別所バルジャンと石川ジャベールの組み合わせって。
 熱い。熱い熱い。暑苦しいくらいだ。バルジャンは最初から、感情が絶叫の域で大きく大きく動いている。ジャベールも負けず劣らず。職務の奴隷ではなく、職務に対して明確な意思があり、そして上昇志向も激しそう。
 今井バル&今ジャベとは別の意味で、合わせ鏡のような二人だ。

 「対決」すごい・・・・・・・ドラマチックに舞台が動く。そして歌詞がこんなにも明瞭だ。いろんな舞台の感想で言ってるけれど、禅さんの歌声は、弱音でも歌詞をはっきり聞かせる。

 「スターズ」すごい・・・・・・・。ジャベールは、追う人生に強い信念と喜びの気持を抱いていて、その喜びは狂気入ったような姿だ。

 バルジャンとファンテーヌが並んだ姿を見て、男と女に見えるケースと、単に社会的地位の高い男性&堕ちた女に見えるケースがあるけれど、別所バルジャンは前者ですねえ。ファンテーヌに対する感情も熱く動いているし、コゼットとマリウスを見て、コゼットを「俺のものじゃない」と述懐する言葉も熱く切ない。

 ジャベールは下っ端というわけでもないのに、なんで率先して学生達の戦いにスパイとして潜り込むんだ?ってのは、なかなか不思議なんだけど、禅ジャベだと何か納得出来てしまう。いつもいつも全力疾走で走り続けていたい人なんだなあ、この人は、と。

 面白い舞台だったなあ。やはり、レ・ミゼラブルって、組み合わせの妙ってのがものすごく働く舞台だ。

 そして、どうやら禅さんのジャベールの熱さには、これが今年のレ・ミゼラブルにおける禅さんジャベールの楽だということでの気合いも働いたようだ。禅ジャベ楽とは知らなかった。カーテンコールでジャベールの禅さんが登場した時に、客席がものすごく熱い!とびっくりしてたんだけど、その後、駒田一さんの挨拶が始まって、そこではじめて禅ジャベ楽と知った。ああそうだったのかーーーーーーーー!?
 禅さんの挨拶は「長くなるよ」と前置きと共に始まり、本当に長かったけれど(笑)、いい挨拶だった。
 今年のレ・ミゼラブルでは「世に苦しみの炎消えないが どんな闇夜もやがて朝が」がいつもにも増して心に響いてくる、と・・・・・・・・・。


◆若い人達

 マリウスとエポニーヌのことにも少し。
 マリウスの山崎育三郎くんも若さが熱い。Mozart!のヴォルフガングとあまり変わらない青年っぷりだ。可愛い。

 Jenniferのエポニーヌ、切ないなあ。エポニーヌには小柄で痩せぎすというビジュアルを希望の私、彼女のエポニーヌの見た目は好きだ。そして、2幕頭の彼女が好き。マリウスがエポニーヌを心配する。心配してくれたことを喜び、好きなの、あたしを?と尋ねる。
 その質問に、からかい口調は一切なく、そして、女としての期待の口調も眼差しも一切ない。彼女はただ単純に、彼が自分を心配してくれたという事実を喜んでいる。彼にとって自分は女ではないけれど、彼の心の中に自分の位置はあることへのほのかな喜び。切なく痛ましい。

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2011年4月 3日 (日)

「クラブセブン」・・・・・約3時間のお祭りタイム

 「CLUB SEVEN 7th STAGE!」初日公演を、シアタークリエの中ほどの列の上手ブロックから観劇。

 クラブセブン、全部は見てない。1と2は見た。贔屓が出てたにもかかわらず2007年のSPには行けてない。

 1と2を観た会場は、品川プリンスホテルのクラブeX。2003年と2004年。うわあ、何年ぶりのクラブセブン!?
 男性5人、女性2人の計7人で構成されたメンバーによる、歌ありタップありダンスありコントありなんでもありのバラエティショー。脚本・構成・演出・振付は玉野和紀さん。玉野さんが構成するというのは、以下のようなことになるということ。

・ダンスたっぷり。
・メンバーの舞台技術(特にダンス面)を堪能できる。
・メンバーはものすごい体力を要求される。
・玉野さんの技巧たっぷりのタップのソロが堪能できる。
・お笑い場面ではしばしば脱力させられる。
 玉野さんのギャグセンスは基本的には私の好みと合わない。
 でも、出演者の技術と力技で結局は結構笑わされてしまう。

 初のシアタークリエでの公演。主催は東宝。メンバーは9人に増える。
 初回公演からずっと出演の玉野さん、西村直人さん、原知弘くん。何度も出ていて重要メンバーと見なされている吉野圭吾くんと東山義久くん。今回初参加の涼風真世さん、相葉弘樹くん、佐々木喜英くん、遠野あすかちゃん。
 いつものクラブセブンは休憩無しで突っ走る2時間強の公演だったけれど、出かける前にシアターガイドHPで上演時間を確認してみたら、どうやら今回は休憩20分こみの3時間だとか!? 終盤にある50音順ヒットメドレーで要求される体力を思うと、休憩入るというのは正解かもしれない(笑)(ちなみに、劇場行ってみたら、3時間ではなく、休憩こみの3時間10分と記載されてた)

●場面別、意味不明メモ

 プログラムに記載された場面名を眺めながら、簡単メモ。

第一幕

M1 CLUB7テーマ
 電子音で構成された曲でかっこよく踊りまくる出演者たち。
 グッズ販売されてる黒いクラブセブンTシャツ。そのシンプルないでたちが、踊りのかっこよさをひきたてる。

 クリエはもっと照明を派手に使える劇場のような気がするんだけど、照明が若干地味に見えたのは、やはり節電のためなんだろうか・・・・・・・。

M2 EXPRESS
 タップ堪能。
 ダンス・ダンス・ダンス♪

 贔屓の年齢は上から四番目か? 上の方に属するようになってきたんだなあ。
 であるにもかかわらず、若いイケメンの子がいても、ビジュアル的に劣ることないというのがなんかすごいなあ・・・・・・・。生腕堪能。

 この一月近く、へこんだりへたれたりしてたんだけど、冒頭からのダンス攻撃になんだかとても力づけられる。黙々と一生懸命稽古に励んで舞台にのっかってくれてありがとうありがとうありがとう。

SKETCH1 玉子レポーター
 玉野さんが観客にランダムに「どこから来ました?」と問いかけると、返ってくる答えは「石川県です」「大阪です」「新潟です」
 クリエはそんなに大きな劇場ではないのに、関東圏じゃない人ばかり当たるというのは結構すごいなあ(笑)
 場の空気とは異空間で歌いまくりのかなめさん(涼風)が素敵。

SKETCH2 ツッパリにからまれて
 からむ人はかなめさんと西村さん。
 からまれる人の一番手に贔屓がきた。メガネ君がきた。よわっちそうな青年を演じることにはりきる彼が好き。

SKETCH3 宿直職員とマイケル
 東山くんのマイケル・ジャクソンもどき。
 彼の確かなダンス力が、このしょうもないコント場面をとんでもなく盛り上げる。
 観客大受け・大爆笑。

SKETCH4 教授と助手の研究
 三角関係・脱力場面。

SKETCH5 クリエ部長の企画会議
 小田くんと桑田くんと山口さんと松田さん。
 32曲も使われてるらしい(笑)

SKETCH6 保育園物語
 園長のおばはんに鬘かぶった圭吾くん。
 保育士さんのあすかちゃん。変(笑)
 園児たち、とっても変。

SKETCH7 監督シリーズ

 トレンディドラマ風芝居だったはずの男女若者三人ドラマが、≪ババア≫のかなめさんの大衆演劇的芝居乱入を機に、どんどん変な事態に。かなめさんの手下達(?)の模範(?)芝居。圭吾くんの階段降り、あまりにも彼らしくて素敵すぎる。彼は何故あのような方向に力を振り絞るのか?(笑)

M11
M12
M13

 あすかちゃんの修道女を観てたら、宝塚花組公演「カナリア」の変な修道女を思い出しちゃったーーー。

第二幕
M14 MUSICAL 妖怪
 2nd公演で上演されたミニミュージカル場面。あの時はヒロインを風花舞ちゃんが演じてたなあ。今回は遠野あすかちゃん。
 2ndに出てた圭吾くん、東山くんが今回出演ということもあり、前回公演アンケートでこの場面へのリクエストが多かったということもあり、復活なんだとか。

 人間からは奴隷扱いされる妖怪。その妖怪達と心を通じさせるヒロインのゆき。
 妖怪を過酷に扱うユキの兄上に圭吾くん。ゆきと特に心を通じ合わせる妖怪に東山くん。
 戦いの場面の立ち回りとか、かっこいいのだ。
 圭吾くん、2nd公演の時よりも、かっこよさやら色香が増しているような気がするのだ。


M15 50音順ヒットメドレー
 始まる前に、玉野さん司会で出演者挨拶。皆は普通に挨拶しているのに、彼は・・・^^;
 初回公演以来、終盤のこの位置で恒例となっている「あ」に始まり「ん」で終わる、ヒットメドレー。歌と場面がめまぐるしく変わり、当然、早がわりも多く、出演者にはものすごい体力が要求される場面。観客はサディスト的心境で、過酷なそれを楽しんだり脱力させられたりする場面。

 始まる前に出演者の間にみなぎる緊張感(笑・笑・笑)
(でも、実は、彼をここで単体でウォッチすると、緊張感とはなにか微妙に異なるような)
 体力勝負場面だということがわかっていて、それを笑いながら楽しみに待つ観客(笑)

西村さん「25分休憩できませんか?」
玉野さん「ダメです」
西村さん「ダメですか・・・・・・」
 もちろん、西村さんは本気で言ってるわけじゃなく、出演者M、観客S&演出家Sのこの状況を語ってるだけ。このM的状況を祭りのクライマックスとして本気で楽しめる人でなきゃ、クラブセブンへの出演なんてOKするわけないのだ。

 あまりオペラグラスを使わずに観ていたのだけど、「も」のところでつい、オペラグラスを使ってしまった。着ぐるみさんをしっかり見たくて・・・・・・。
 「く」の展開も好きだなあ(笑)コーチと女子部員。部員の一人は「ヴァルトシュテッテン夫人!」と呼ばれて「星から降る金」をちょこちょこっと歌う。前に所属していた部が≪テニス部≫らしき部員もいる。

 「うたかたの恋」冒頭場面も。そして二段落ち。ばかばかしさ満載。

 ところで、あの激しいメドレーのラストをしめるのが、SEASONS OF LOVEだというのは実は最高にM的選曲だよなあと思うのって、私だけじゃないですよね・・・・・・?ようやくの終わりで疲労がピークに達しているところだろうけれど、SEASONS OF LOVEって、勢いまかせのトランス状態じゃ歌えないもんなあ。

M16 CLUB7テーマ
 電子音でのダンスダンスダンスに戻り、かっこよくしめる。
 楽しかった。満喫した。ありがとう。
 客席は大盛り上がり。

●キャスト雑感

 かなめさんがいいですねーーーーーーーー♪♪♪
 クラブセブンに出る女性出演者はほとんどが宝塚出身者だけど(例外は笹本玲奈ちゃんだけ?)、その中でもかなめさんは最高齢?
 でもかなめさんは可愛い年齢不詳の変な人なのだ。いや、人なのか?あの年齢不詳っぷりは、妖怪だ。妖怪だ。妖怪だ。妖怪がはりきって楽しんで爆走してる。なんでこの人はこんなにクラブセブン空間に似合ってるんだ?(笑)
 ヴァルトシュテッテン男爵夫人やダンヴァース夫人などで活躍しているかなめさんが、ここまで妖怪爆走するというのは、カンパニーの雰囲気をきっとものすごく楽しいものにしてたに違いない。
 ところで。プログラムに宝塚時代の代表作はベルばらのオスカルと書いてあったけれど。私はかなめさんの宝塚時代の代表作は「PUCK」のパックだと思ってる・・・・・・。パックはかなめさんに隠された体力が伝わってくる舞台でもあったなあ、と懐かしく思い出す。冒頭出ずっぱりで軽やかに大活躍だったんだよね。その軽やかな不思議ちゃん的体力が今回のクラブセブンにばっちりマッチしてたなあ♪

 遠野あすかちゃん、可愛いなーーーーーーー♪♪♪
 周囲は男ばかりなのに、宝塚娘役的な高めの声で可愛らしく喋ってる。
 でも、正統派ヒロイン的な雰囲気を要求される場面よりも、クラブセブン的な変なノリを要求される場面の方が、彼女、はりきってるというか、彼女の変な可愛さがより生きてるというか・・・・・・・・。
 彼女、宝塚時代に一時期苦労してて、その頃に、周囲に呼吸を合わせるのがぐんとうまくなったという印象なんだけど。この舞台では、呼吸を合わせる、場の空気に合わせるということを、心の底から楽しんでいるなあといった感じだ。クラブセブンのヘンな雰囲気に合わせる・・・・・だから可愛さがとてつもなく変な可愛さになる(笑)

 テニミュで活躍してた若手男子二人の舞台は今回はじめて観た。
 クラブセブン的空間を心から楽しみながら、先輩達に負けずにダンスを披露し頑張って馬鹿やってる姿がとっても好印象♪♪♪

 皆、毎日がっちりストレッチに励んで、怪我をしたりしないように気を配りながらはっちゃけ続けて下さいまし 

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2011年3月 3日 (木)

音楽劇「わが町」を観てきた

 俳優座劇場のやや中ほどのセンターブロック席にて、音楽劇「わが町」を観劇。

 定価チケットは5600円だが、初日と二日目はハーフチケットデーとのことで2800円。そんなわけで、初日に行ってまいりましたよ☆チケット発売日に、セブンイレブンに行ったらマルチコピー機で大量コピーしている学生さんがいて、発売時刻の5分後の購入になってしまったけれど、無事に購入。

 原作はソーントン・ワイルダー。
 ニューハンプシャー州のグローバーズ・コーナーという、架空の町での物語。
 三幕構成。特別なことは何も起こらない、ごくごく当たり前の日常生活。
 1幕では、グローバーズ・コーナーの日常生活を、ギブス家とウェブ家を軸に紹介。2幕では、ギブス家の息子ジョージとウェブ家の娘エミリーの恋愛と結婚。
 そして3幕で舞台になるのは、グローバーズ・コーナーの町の丘の上にある墓場。グローバーズ・コーナーの町の死者達が、叫ぶでもなく悲嘆するでもなく、静かに言葉をかわしている。2幕では結婚する息子をあれこれ心配していたギブス夫人も既にここにいる。そこに、二人目の子の出産によって死んだばかりのエミリーがやってくる。死んだばかりで、まだ叫んだり嘆いたりといった言葉を発するエミリー。

 作品名は知っていたけれど、観劇するのははじめて。

 舞台下手にピアノ。主題曲がとても静かで穏やかで美しい。

 エミリーに土居裕子さん。音楽劇の軸になっていて、全員が合唱する場面で一人異なるメロディを歌ったりする。
 10代の女の子を演じているのに、いつもと同様、その年齢を演じても全然違和感のない土居さんなのであった^^;

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2011年2月21日 (月)

「愛と青春の宝塚」観劇記

 青山劇場の2階後方センターブロックで「愛と青春の宝塚」観劇。
 第二次世界大戦中の宝塚歌劇団を舞台に、タカラジェンヌ達が時代に翻弄されながらも強く美しく生きる姿を描いた、宝塚OGが大勢出演のミュージカル。

◆観劇前

 新宿コマ劇場での初演は未見。
 NHKで放映された舞台録画は、録画予約をミスしたためにこれまた未見。
 フジテレビで放映されたテレビドラマ版は見ている。中谷美紀が演じるトモがお気に入りだった。

 キャストの組み合わせがあれこれあっても全部を見比べるほどには時間とお金と体力が無いので、一つのパターンに絞り込むことにする。
 リュータン・・・・マミさん(真琴つばさ)も湖月わたる君も大好きだけど、ドラマ見た印象だと、影が無いキャラが持ち味の人のリュータンが見たいかな。マミさんは面白い人ではあるんだけど、陰を知っていてそこからはいあがりながらお笑いや面白さの部分も身に付けた人というイメージなので・・・・・今回はわたる君を選択してみる。
 タッチー。かしげちゃん(貴城けい)とさえちゃん(彩輝なお)、どっちにしよう。さえちゃんの舞台はあたりはずれ激しいけれど、あたると結構面白いからさえちゃんにしてみようかな。わたる君とさえちゃんの並びも懐かしいし。
 トモ・・・・星奈優里ちゃんもうめちゃん(陽月華)も、どっちも同じくらい大好きな娘役さん。どっちにしよう・・・・って選ぶ余地なかった。リュータンをわたる君にした時点で、トモは自動的にうめちゃんだった。
 ベニ・・・彩乃かなみちゃんは大好きな娘役さんだったので・・・。ううしかし、ベニかあ。ドラマのベニしか知らないが、あのタイプの小うるさい女の子をかなみちゃんが演じることには若干不安も残る。

 といったようなことを考えて、《雪組》バージョンを見ることに決定。

 でも実は、観劇を決めた最大の理由は、宝塚OGさんではなく、影山先生を演じる岡田浩暉さんだったりする・・・。彼の演技から受ける印象は、濃い白色。知的に作りこんで作りこんで作りこみまくった役作りなのだけど、出来あがるものは品のある正統派。こういうタイプの人が影山先生を演じるのって、面白いだろうなあ、と。(初演の石井一孝さんも見たかったですけれどね。カズさんの影山先生は、感情の濃淡がくっきりとぎらぎらと表にあらわれるタイプ??? いつか機会あったら映像見てみまーす)

◆太陽と影とお日様

 一番好きだった場面は、リュータンが影山先生のお部屋を訪れた場面。
 自分の仕事に自信と誇りを失いかけている影山先生に対し、リュータンは、影山先生が思ってもいなかった言葉を叩きつける。

 リュータンのわたる君はぎらぎら輝く太陽。太陽の役がまさに適役。ずっと影を抱えていた影山先生は、リュータンの陽光を直に浴びせかけられて、影を木っ端みじんに粉砕される。影を抱えていたからこそ影に惹かれていた想いも木っ端みじんに粉砕される。影を抱えていたからこそ光に惹かれていた気持がわーっと表に出てくる。

 でもこの後すれ違い^^;
 ちょっと影山先生が席をはずした時に、影山先生の書きつけを盗み見てしまって、影山先生がタッチーに惹かれていたということを知ってしまうリュータン。切ないねえ^^;
 そして、その後で二人でもっと語り合うまもなく、トモが危ないという知らせをベニがもってきて、当然の選択としてトモの所へ駆けつけるわけだから、影山先生ともうちょっとだけ話すなんてことはかけらも考えないリュータン。片想い確定という勘違いが固まったばかりだから、話せることもないと思っているわけだけど。切ないねえ^^;

 想いの言葉をかわしあうこともなく日々は過ぎて・・・・・。
 速水中尉の死の知らせに愕然としてとびだしていったタッチーを、空襲警報の中、助けに向かうリュータン。影山先生の想い人なんてほっとけという思いが浮かんだりはするけれど、お日様のリュータンにとってはそれはただ浮かべてみただけの言葉。真剣にとりあうような価値の無い、選択に悩むような価値の無い言葉。だからリュータンは当然のごとくタッチーを追いかけるわけで・・・・・。ずっとずっとあっけらかんと影がない太陽だったからこそ、少し影のようなものがさしてきても当然のごとくはねのけるリュータンは、まさにわたる君適役だなあ(#^.^#)

 そして、顔を負傷して宝塚スターとしての今後を失ったリュータンの前にあらわれる影山先生。今まで彼は影の人だったけれど、この時の彼はまさにあったかいお日様。

 いい関係だなあ、いい二人だなあ(#^.^#)
 ぎらぎらした太陽と寂しい影だった二人の関係が変容していく物語に、素直に感動(#^.^#)
 影山先生にオペラグラスをロックオン状態の観劇☆


◆トモを演じる人の持ち味

 ドラマ版を見た時、トモに関して一番好きだったのは、ベニにめぐってきたチャンスを奪い取る場面だった^^; チャンスが来るか否かなんてわからない時点から、自分の持ち役ではない役の振りをあれこれしっかり頭に叩き込んでおくというぎらぎらした野心。そして、チャンスが巡ってくるや、躊躇うことなく自分にやらせてほしいと申し出る。いいねいいね、役者はそうじゃなくっちゃ♪ と、その強気なぎらぎらっぷりが好印象。中谷美紀がきっつい女を演じる姿が大好きなので、もうわくわくしちゃったなあ、この場面。

 一方の、舞台で観た、うめちゃんのトモ。
 彼女のトモだと、チャンスをかっさらっていく場面は、野心ぎらぎら本性炸裂!というよりはむしろ、頑張り屋娘が頑張りすぎてヒトとしてはちょっとやりすぎちゃった、本人もそれを自嘲もしているという印象。
 そして彼女のトモの場合、慰問公演中の夜、すぐそばに迫る死に怯える兵士に共感して彼を労わる場面、自らに迫ってくる死に怯えていつもの強気の表情を崩してしまう場面。こうした場面がより印象的に見える。うめちゃんという人の持ち味が見事に反映されているなあ。彼女って、一見ものすごく気が強そうなのにちょっとつっつくと脆い面がほのみえるという役どころが似合う。

 そして面白かったのが、最初は男役志望だったトモ。若手男役っぽさが似合うウメちゃん。宝塚在団中の若手時代、少年役を演じる時に、娘役が演じる少年役というよりも、若手男役が演じる少年役といった雰囲気だった彼女を思い出して、にんまりしてしまった。

◆もう一つのカップル

 さえちゃんとサカケンさんの並びを見るのって、「AKURO」に続き二度目なのに、相変わらず似合わない並びに見えるのはなにゆえ???^^;

 カーテンコールでバック転を披露するサカケンさん。それを見て、ようやく、ああサカケンならではの魅力♪と思ってしまった・・・・・・うーーーーーん^^; 私がサカケンさんに求めるものと速水中尉は違っているみたい・・・・。軍服似合わん・・・(TSのサカケンさんは全部全部大好きなのだけどなあ(:_;))
 
 タッチーのさえちゃん、影のある女の子としての雰囲気が合っていて、今回は当たりの方だった☆

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2011年2月 8日 (火)

「ゾロ」観劇雑感

 日生劇場2階最前列センターで、「ゾロ ザ・ミュージカル」を観てきた。
 プログラムが売り切れいた・・・・。名前・住所を記入した紙を幕間もしくは終演後にプログラム代金1500円と共に係の方に渡し、後日送ってもらえるということに。送料は東宝負担。

◆あらすじ

 19世紀初頭のカリフォルニアが舞台。村を治める総統である父アレハンドロに厳しくも愛情豊かに育てられたディエゴは、若さゆえの反抗心から家を出て、ジプシー集団に加わり、大道芸をしながら放埓な生活をおくっていた。しかし、彼を探し訪れてきた幼馴染のルイサから、友人であったラモンが父を殺し村人たちを虐げる独裁者になっているとの知らせを受け、ディエゴはイネスをはじめとするジプシー仲間たちと共に故郷に戻る。そこで目にするラモンの残忍さ。ラモンはアレハンドロに拾われ育てられた孤児で、ディエゴと共に息子のように育てられていたが、トラウマや虚勢ゆえにアレハンドロの愛情には気づけずに、愛情とは裏返しの憎しみの感情を溜めこんでいた。ディエゴは、大道芸用の衣装の中から黒のマントとマスクを取り出す。村に平和と正義を取り戻すために、彼は"ゾロ"(「キツネ」を意味する語)として立ち上がる。


◆面白かった!!

 期待してたけれど、期待通り、とっても面白かった♪♪♪

 ゾロの、縄を使ったフライングとか、かっこよかったなあ。あれさすがに全部は本人じゃなくてスタントさんがやっている場面もいくつかありそうだけど、本人かしらスタントさんかしらみたいなことを考えながら見るのは興をそがれるような気もしたので、そのへんは置いといて素直に楽しむことにした。ぱっと見にはどっちかわかんないくらい、入れ替わり演出がうまくいってますよねえ。さすがに終盤クライマックスの舞台上手からのゾロ登場は、「いくらなんでもこれスタントさんだよね?」と思ったけれど、姿形や段取りからそう思ったんじゃなくて、危険度からの推測^^; あそこから登場するとは思わなかったんで、その華やかさにおおっと感動しました。かっこいいなあ♪♪♪ うん、ゾロってのはやはりかっこよくなくっちゃね!!!! 高い場所で位置がえしながら歌っているシーンはしっかり本人で、馬車の天井に乗っかってのノリノリの歌場面とか、見ているだけでも楽しい♪

 それと私、昔から、正体を隠してふるまっているけれど、大事な人を目の前にして隠していることに苦しみ、けれども、言ってしまってよいものなのかどうかもわからずに苦しみ、で、悶々とする、みたいなパターンの恋愛シチュエーションは大好物なんです!!!!!何十年もずっと大好物♪少女漫画でも小説でもドラマでもアニメでも、このシチュエーションが出てくると嬉しくて仕方ない。それを、好みの舞台人が演じるとしたら、そりゃもう嬉しくて嬉しくて仕方なくなっちゃうんですよーー。
 だから、洞窟に隠れているルイサのもとにゾロが訪れるシーンがそりゃもうとっても好き。幼馴染のディエゴしか知らないはずの隠れ場所。ルイサにとっては、信頼していたけれど信頼を裏切られ今は軽蔑の対象である幼馴染。そこにやってきたのがゾロ(=ディエゴ)。正義のために戦ってる人。ラモンと戦ってくれる人。自分を助け、気遣ってくれる人。心惹かれてしまう人。
 そして、自分の正体を隠しているゾロは、彼女から見えない所で、仮面はずして苦しんでいる。お互いを見ずに歌うデュエット。いいねえ、いいねえ、好みだわ♪ どんな形で正体バレすることになるか、期待が高まりまくる!!!!

 肝心の正体バレ場面は、ちとあっさりでしたが^^; この手のシチュエーションって、悶々場面が盛り上がるのに肝心の正体バレがあっさりになることがなんで多いかなあ。でもいいの・・・・・悶々場面を満喫いたしましたわ♪♪♪


◆キャスト良かった!!

 ディエゴ/ゾロの坂本昌行くん。彼の舞台は、「シェルブールの雨傘」あたりからちょこちょこ見ているんだけど(私は芸能界知らずなので舞台以外の彼は知らない^^;舞台も全部見てるわけじゃないけど^^;)、「ボーイ・フロム・オズ」あたりから急激に魅力を増したんじゃないかと思ってる。台詞とメロディを明瞭に伝え、余分な力が入らない歌声だし、ちょっとした動きが綺麗にきまっているあたりダンスの訓練も出来てる人だし、ものすごく華やかっていうわけではないけれど真っ直ぐな印象のお芝居の人だし、なので、私は彼の舞台姿は結構好き。
 ゾロとしてのかっこよさもさることながら、愛嬌や迷いがたっぷりだったりするディエゴの男としての不完全さが可愛い。

 
 ルイサの大塚ちひろちゃん。意志が強くて凛とした女の子。坂本くんとの並びが思いのほか似合ってる。洞窟でお互いを見ずに歌うデュエットシーンがいいねえ♪

 お風呂場面は東宝ミュージカルファンへのサービスですか?もとからある場面ですか? 次回のダンス・オブ・ヴァンパイアのサラではなくなってしまったのに、まさかこんな所でちひろちゃんがお風呂に入っている場面に出会うことになるとは!(笑)

 イネスの島田歌穂さん!
 歌穂さん演じる女は、ヒロインよりも、ヒロインと対比されるようないい女といった位置で魅力を発揮することが多いと思う。エポニーヌもそうだったけれど、私が歌穂さんで一番好きだったのは「She Loves Me」のイローナだったなあ。「Blood Brothers」の母親役もすごい存在感だった。あの時は、坂本昌行くんのお母さん役だったんですよね。今回は、ディエゴとイネスの関係は、ちょっと男と女の感情が入ってきているような関係。といっても、イネスの方がかなり姐さんといった感じ。いい女で、いろんなことがわかっていて、好きな男のことも理解できていて、彼が心ひかれる女性のこともあたたかく見守ることが出来るし、彼の望むもののために各所で彼を支え手助けする女。ルイサは待っているだけだけど^^;;;、イネスはずっとずっと、ディエゴのために動いている。

 歌穂さんも素敵だったけれど、池田有希子さんのイネスも観てみたかったなあ。有希子さんだと、姐さん色が薄くなって男と女の色合いが濃く見えたりするのかしら?

 ガルシア軍曹は芋洗坂係長さんの回を観た。舞台はじめて拝見したけれど、コミカルに舞台を緩和させる役どころを絶妙なバランスで演じる方ですね♪ 老ジプシーとアレハンドロ総督の二役で上條恒彦さん。安定した、がっしりとした存在感。存在感ありすぎるので、二役ではない方がいいような気もするんだけど、どっちの役も上條さんに合ってるんだよなあ^^;


◆注文いくつか

 不満点もちょこっと。

1)カズさん(石井一孝)のラモンにもっと歌を。

 ラモンはどうでもよいせこい悪役ではなく、物語の根幹にかかわってくる重要な敵役なのだから。
 ディエゴVSラモンの歌対決シーンとかがものすごくほしい。
 それだけの歌唱力を持つ人なんだし。

2)フラメンコのシーンが冗長

 物語自体が娯楽作品として大変面白い物に仕上がっているし、メインキャストのキャスティングも成功しているのだから、フラメンコで一生懸命盛り上げなければ目もあてられないといったような作品ではない。
 ぶっちゃけ、隠れ場所を求めるルイサがイネス達をたずねてきて皆で盛り上がる場面。長めのフラメンコ場面はあそこだけでもよかったような。
 他は、一場面としてフラメンコを長くしすぎず、さわりだけでも十分だったとも思うのだ。そうもできない大人の事情がいろいろあるのかもしれないけれど、演出家は、飾りに頼らずもともとの作品力をもっと信じてよかったと思う。

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