「パイレート・クィーン」で微妙な気分に・・・・・・
ああなんか自分がものすごく少数派なんだと感じてしまった。
帝国劇場2階B席での「パイレート・クィーン」観劇。
カーテンコールで、まわりの人が大勢、「楽しかった!!」と言いながらスタンディングしてる。
そ、そうか、楽しいのか。
いや、私、2幕後半の展開に呆気にとられてたもんで、そんな周囲に溶け込めずに終わってしまった(:_;) なんか別の作品の上演権獲得のために抱き合わせ販売された公演かしら?と思うくらい、脚本がダメダメと感じたんだけど・・・・・・・・どう変えればもっと面白くなるかという妄想を繰り広げる気力すらも湧かないまま舞台を見終わるって結構久々なんだけど・・・・・・・・・・そ、そうなのか、みんな楽しくスタンディングなのか・・・・・・・・・・
・壮観なアイリッシュダンス
アイリッシュダンスという分野をよく知らなかったので、こんなすごいのを見るのははじめて。
なんて壮観!
ものすごい足さばきを上体を動かさずに繰り広げるダンサーの皆さん。
ものすごい、という形容しか浮かばないのがもどかしい。
カーテンコールでの手拍子はもったいない気がするな。
超絶的なステップを目で楽しむだけでなく、それと共に靴で鳴らされる床の音も楽しみたいので。あの足さばきとあの音が一体になってるって何事?
そんなわけで、チケット代金分、満喫はしてます!!!!!
アイリッシュダンスは楽しかったーーーーー!!!!!!
・上演前にキャスティング情報を聞いた時
おおっ、なんて豪華な並び!と思った。
が、すみません、≪この並び、15年くらい前だったら、もっと気持が盛り上がったかもしれない≫とも思った・・・・・・・・・・・・・・^^;
・海賊の戦いって
この時代の海賊の力量って、船とか艦隊をどうさばくかの力量の方が、白兵戦における力量よりも重要だと思ってた・・・・・・・・・。
いや、舞台じゃ艦隊戦における力量を見せるなんて難しいのかもしれないけれど。
でも≪海賊≫なんだもの。海で、船で、そういった場で戦う人達だもの。
剣で闘っているだけの戦闘というのが、違和感になってしまって。
・空虚
女同士ならわかりあえる?
話し合えばわかりあえる?
女海賊グレイス・オマリーが女王エリザベスのもとにのりこんでお話をすれば、それで万事解決するのか・・・・・・・。
フェミニズムを意識した作劇を試みてみたものの、所詮はフェミニズムとは縁のない作者が壮絶な失敗をして、20年前だか30年前だかのエコフェミもどきの妙な女性観を入れてみた作劇をしてしまった。そんな印象^^;
部族抗争が起こっている地域全体を勢力下におさめようとするなら、それなりの取引やら駆け引きやらは必要だろうし、汚いことに手を染めねばならないこともあるだろうし。エリザベス女王はビンガム卿がアイルランドを攻略するにあたって、「あくまでも清廉であれ」のような命令はしていない。はやく解決しろと言ってるだけ。
だから、ビンガム卿に同情してしまう。アイルランドよりは、アフリカやらインドやらで力量発揮したかったと言う彼は、インドではなくロンドン塔に行きなさいとエリザベス女王に命じられる。客席に笑いが起こるけれど、私、笑えないんですが? だってビンガム卿は女王の命令通りに事をすすめようとしてただけじゃないですか?
自国ではない地域を侵略してその地域の民を「臣民」(!)にしようとするなら、戦いにおいて略奪やら女性へのひどい行為やらの汚いことが起こるのを想定しないなんて、為政者としてお子様すぎる。エリザベス女王のキャラ設定がさっぱり理解できない・・・。
・キャラクターの感想、キャストの感想
保坂知寿さんはどちらかというと、恋愛よりも優先するものがある女性、よりも、ひたすらに愛を捧げる女性を演じる方が合っているように見える。だから、グレイスの保坂さんには少し違和感も感じる。でも、体は細いし声は若いし、なので、年齢的な違和感はB席から見る分には感じないのがすごい。
山口祐一郎さんという人は、ただひたすらに愛する、よりも、ひたむきな愛を捧げられているにもかかわらずそれに気付き切れずにいる傲慢さが、かつて似合っていた、ように思う。ファントムやトニーよりも、「永遠の処女テッサ」のルイスが好きだ!と思ってた私は、男女の恋愛を演じた祐一郎さんにはそういったイメージを持っていた。
だから、ピンスポットが当たってない時であっても、ひたすらにグレイスを見つめグレイスに愛を捧げているこのティアナンという男・・・・・・・・・・・あれ、このタイプの男って私、ものすごく好みのはずなんだけどな? 見ていてしっくりこなくて燃えてこない、という違和感を引きずり続けてしまった。 そして。祐一郎さんの歌は、どうも私の好みとは違うみたいなんだ(:_;) 歌い上げ系のメロディでの声は素晴らしいの。でも、弱音、囁きといった系統のメロディの時に、ヒアリングしているような気分になってしまうの・・・・・・・・。
その他のキャストでは、演技が圧巻だぁぁと思ったのがビンガム卿の石川禅さん。ここ数年、何を見ても巧いなあと思う・・・・・・・・・。


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