「白い巨塔」再放送---ものすごく偏った拾い見メモ
唐沢主演版「白い巨塔」の地上波再放送。
2003年秋からの初回放送ではあまり見てなかった。放映期間中がまさに、私自身がガンの疑いで検査通い→告知される→切除手術→抗がん剤、と大忙しの時期だったもんで、いまひとつ医療物のドラマを見る気分じゃなかったのだ。放映終了の約半年後、劇団☆新感線の舞台「SHIROH」で主演した上川隆也さん演じる益田四郎時貞を見てずぶずぶと彼の芝居にのめりこんでしまった私は、彼の出てるドラマをあれこれチェックすることになり・・・・・・そんな時にBSフジでの再放送があったので、録画してCMカットしてDVD保存。
しかし。
地上波再放送。何故か見てしまうのである。新感線での主演舞台「蛮幽鬼」は東京から大阪に行ってしまい、上川さんの土門さまはもう私は見られない。すっかり上川欠乏症。
だからついつい録画して、一人の方にのみ集中するモードで見て消して・・・・・アホだわ^^;
そんな状況なので、この文章は、ドラマ全体としての感想でなく、一部に偏りまくった感想となり果てております(笑)偏ると作品そのものからは感想がこうも乖離していくという見本みたいな妙ちきりん感想文・・・・・・・・・・・・・・・。
第11話 「天国と地獄」
11/11
11/10
10話までの壮大な序章を終え(←壊れたファンの戯言)、11話は上川隆也さんの関口弁護士登場回。
無精髭のお兄さん。
矢田亜希子ちゃん演じる東佐枝子を短期アルバイトに誘い、長期の仕事を探しているという彼女に、世間知らずのお嬢さんに見えるから多分無理だろうと失礼なことを言い放つ。
脚本家の井上由美子って、「ひまわり」でも上川さんにヒロインの世間知らずっぷりを嘲笑するキャラをやらせてたなあ・・・・・。嘲笑するけど、でもその嘲笑がかっこよいのだ。世間を知ってしまっていて、知ってしまった嫌な世間となれあってしまいそうな自分を自嘲する思いなんかもあったりするが、底に隠されているのはばりばりの熱血漢としての思い。
第12話 「捨て身」
11/12
佐枝子がアルバイトをするつもりになった理由を聞く関口弁護士。
「最初はそのつもりではなかったのですが」
という彼女に
「が?」
と反応して続きを促すその反応。「が」の鼻濁音が何故かツボにはまる私。
≪一人で芝居する≫ってパターンにはならず、相手のリズムを見てそれにがっつり合った流れとリズムでお芝居する人だよなあ(#^^#)、と、こういう流れを見ているとしみじみすごいなあと思う。
つまんない冗談を言った後、手を洗いながらこういう仕事には笑いも大切だ、と真面目なんだか不真面目なんだかわからない話をする彼は、手を洗った後、両手をシャツで吹くんだな。こういう姿に、目の前の世間知らずのお嬢さんを女として意識なんてまーーーーーったくしてないんだというのがほの見える構図をつくっているのも好きだな(笑)
無精髭での登場も、一部視聴者に男女フラグなんて考えもさせないための一つの手段だったのかな。上川さんって、声もお顔立ちも、あまーい(#^.^#)感じがあるから、そのまんまで登場すると関口弁護士のイメージの立ち位置イメージかわる危険性があったのかも。
第13話 「カルテ改ざん」
11/13
今回の主役さんは関口弁護士(笑)
全21話のドラマの後半になってようやく出てきたくせに、いっぱしにヒーローしてます。おいしい役でしたね。
リアルタイムでファンをしてたら浮かれてたに違いない私。
手付金を分捕るだけでテキトーにすませる気だった案件に対して、佐枝子の「関口さんも最低の弁護士だと思います」という批判を経由し、証言台に立つ決意を伝える里見先生の決意に触れ、彼が裁判を起こすことに本気になるまでの過程が描かれる回。うん、主役よね^^;・・・・・・・と、彼ばかり見る一視聴者は戯言を言うのであった。
第14話 「母の涙」
11/16
裁判開始。
被告側証人を追い詰める関口弁護士の姿がかっこよすぎます・・・・・・・・・・・・。
原告が証言台に立つ時について、シミュレーションをしない選択は疑問だけど^^;
どのみち原告の彼女が傷つくのが事前にわかっているからこそ、事前には脅さないでおくという選択なのかなあ?????
それにしても、ツボにはまるのは、書類を口でくわえる関口弁護士ですよ。
シャツで手をふくだけじゃないんだな。
第15話 「判決」
11/17
裁判のシーンって舞台の映像を見ているみたい。
この台詞を聞きながら贔屓の役者がどういう思いを表情にしめしているかを見せて!と思うんだけど、カメラさんは別のところをうつす(苦笑)
とはいっても、関口弁護士さんはドラマ後半の第三のヒーローみたいな位置づけだし、いっぱいうつしてはいただいてます。前回だったか前々回だったかの、「医療裁判で本当につらいのはね・・・・」と言ってその先を言わなかった彼の言葉のその先を見せてくれる回。
関口弁護士は里見さんに絶対に絶対に証言台に立ってくれとは念押ししない。ただ信じて待っている。里見さんが証言台に立つことで彼が失うあまりにも大きなものについてきちんとわかっていながら待っている。そして「所詮医者なんて信じられない」と言う原告側の息子に対しては、皮肉な笑い声を出した後に、証言台に立つことで里見さんの失うものがいかに多いかは語り聞かせる。里見さんに対しては何も言わずにただ待っている。彼が来なければ関口弁護士だって失うものは多い。それでも彼はただ待つ。里見さんがたとえ来なくても自分は彼を非難はしないという覚悟さえ持ち、その思いは口にせずにただ待つ。
里見さんの逡巡が基軸の回ではあったけれど、それを俯瞰できる所に立っている関口弁護士も辛い立場だなあ。
しかし、今回は別のところにもツボが(笑)
里見先生の選択しようとしていることに対して佐枝子が何か躊躇っている姿を、沈黙しながら鋭く見つめる関口さん。
医療裁判をずっと手がけてきた中で人への鋭さがきれまくっている彼は、佐枝子が里見さんに淡い思いを抱いていることもここらで看破しましたな(笑)
第16話 「妻たち」
11/18
原告側敗訴。関口弁護士が控訴のために出向くところでこの回はばちっと終わる。
このドラマって、盛り上がるシーンでいつも唐突にストップさせてエンディングテーマが流れるわけだけど、今回のこのシーンの止め方が好きだな。
第17話 「一年後」
11/19
控訴前に里見さんを訪ねた関口弁護士の憔悴っぷりが素敵です。
何を見ても、素敵です、とか言っているかしら、私は(苦笑)
裁判を引き受ける前の何か投げやりな飄々っぷり、裁判の最中の、毅然としたムード、とはうってかわって、憔悴を隠せず隠さずにいる。
里見先生に証言をお願いしたことへの感謝の念と、迷う気持。
何回か前に、こういったお仕事だからこそ冗談も必要と佐枝子に言ってた彼の気持を改めてかみしめる。一番辛い時がこういう時。
でもそれならば何故彼はずっと医療裁判を専門にやってきたのでしょうね。
大きな裁判で負けが続き、それでもなお、信念に突き動かされ・・・・・・。
負けた大きな裁判の前に、彼を迷うことなく突き動かしていた何かが彼にはあったということなのだろうなあ。里見先生の立場に一番思い入れてしまうような何かが。
ドラマ版関口弁護士を主役にしたスピンオフ作品の素敵な物が、どっかにころがってませんでしょうか^^;
第18話 「師動く」
11/20
東先生を訪ねた関口弁護士VS東先生を訪ねて門前払いされた財前教授。
この口論、関口さんの負け^^;
虚しさをぐっとかみしめる関口さんの目の表情が好き。
亀山君子を訪れる関口さん。
「間違っていたらすみません」という前置きをしてから、彼女が大学病院をやめた理由についての推察を口にする関口さん。
佐枝子とはじめて出会った時とかとはうってかわった、遠慮がちな低姿勢が素敵です^^;
「袋小路だ、打つ手打つ手ことごとく封じ込まれていく・・・・・」
と佐枝子ごときに憔悴の表情を見せて弱音を吐く関口弁護士。こうまであからさまに弱った姿をさらけだすってことは、佐枝子はもはや関口さんにとっては≪佐枝子さんごとき≫じゃないんだなあ・・・・・・^^; 無力感に苛まれながら苦笑いする姿が素敵です。
何見ても素敵です、とか、好きです、って言ってる馬鹿だ、私は・・・・・・。
第19話 「嘘だ!真実の叫び」
11/24
この回って結構、脚本が微妙だと思うんですよねーー^^;
原作の書かれた時代と今では抗がん治療はすっかりかわってしまっていることもあり、控訴審でのやりとりは原作のような再現をされるわけではなくかなり改変される。
関口弁護士ウォッチ視点でいえば、前半部分は不満です^^;
東教授に証人になってもらうことを裁判にどう生かすか、という点について、関口弁護士ってば無策なんだもん。
世間知らずのお嬢・佐枝子が傍聴席から逃げるように退席するのも不満です。あんたはお父さまに証言台に立ってもらうことに関してその程度の覚悟しかなかったんか?^^; このドラマ版の佐枝子はどうも苦手な私。
「今日はすみませんでした」から「僕は戦い方を間違っていたかもしれない」の流れ。今さらかーーーってな感がある脚本。東先生が証言台に立ったことの脚本上の意義ってのは結局のところ、医者として患者と誠実に向き合う姿勢をがっちり見せることが患者側にとって一番大事だったということを示す流れなんだろうけれど。関口弁護士はその流れの中であまりにも無策なんだもん。
里見先生と話す中で、医者が患者と≪話す≫ことの重要性に焦点をあてようと方針転換する関口弁護士。
さて彼は次までに一体どういう作戦をたててたんだろう。
どうも、この回の後半部分の関口弁護士は、状況の流れを見て対質尋問を突如提案したっていう感じであり、突如提案することを事前に計画していたというわけではなさそう^^;
財前教授の母が傍聴席に登場→財前教授動揺→ケイ子にアイコンタクトをして母に退室してもらう。
財前教授の動揺に気付いてこの一連の流れを鋭い目つきで見つめる関口弁護士。
その鋭い目つきは素敵ではあるのですが。
その直後に対質尋問を提案するってのはすなわち、財前教授が家族に対して抱いている思いを利用するとか、財前教授が今現在動揺している心のスキにつけこんで彼を心理的に追い込むとか、そういった流れであるわけで。
・・・・・・・・・・うわー、あざとい手口^^;
被告側の国平弁護士もいろいろあざといことやってますが、関口さんだって相当なもんですわよ。こわーい戦いですね(笑)
というか、財前教授にスキが見えなければ、結局今回も関口弁護士は、事前準備はなかったということだったのか?(笑)
でも、鋭い目つきと明瞭な滑舌とよく通る鋭い声で、台本に書かれていたもの以上の心理をしっかり押し出しているであろう上川さんの演技にはやはり舌をまくものがあります。そして彼は、一人芝居にならず、相手のリズムに合った形でそれをしているなあ、と、彼の対峙芝居を見るといつもすごいなあと思わされてしまう私であります。
第20話 「最後の審判」
11/25
裁判が終わると登場シーン激減するのね・・・・・^^;
勝利の乾杯の後、佐々木母子を見る目がとっても優しいです。
裁判中の鋭い眼光とはうってかわって、微笑みが目にもあらわれている。いい表情です。
第21話 「財前死す」
11/26
少ない出番ながらも美味しい出番です。
思いっきり、あてがきされてます(笑)
上川さんならではの、若さやら甘さやらへのあてがき。
お嬢さま・佐枝子への
「君と一緒にいると苦しいんだ」
っていう、思いっきり片恋っぽい台詞。
お嬢さま佐枝子は、彼の言うところの、彼女がそばにいるとさぐりをいれてしまうからーーってな説明を額面通りうけとめているようだけど。
男が女に対して、苦みをこめて言うところの「一緒にいると苦しい」って、はっきりきっぱり、恋愛記号台詞としか思えんのだが^^;
このドラマの本筋を考えると、佐枝子と同様、関口弁護士の説明通りに彼の心情をうけとめてさらりと流す見方が正しい見方なんでしょうけれど。
でも「一緒にいると苦しい」って、あの原作からなにゆえにあの台詞が登場する?(笑)ってな感じのあてがき台詞、あてがき状況ですよね?ね?ね?
でもなあ、簡単に諦めないでもいいのに、と、つい妄想は続く。
関口さんは、お嬢さま・佐枝子の片恋の相手を察してもいるだろうけれど、その人は彼女にとっては手の届かない人(=穏やかで幸せな家庭を持つ既婚のお医者さま)なんだから。お嬢さま・佐枝子がその片恋に区切りをつけて世界を見回せば、その自分に片恋している人に気付く可能性だってあるのに。
その気づく可能性を、想定外のものとしちゃってる関口さん・・・・・・。所属する階層が違う、身分違いとして諦めたんでしょーか^^;
(まとめにならないまとめ・・・・・・・・妄想、ともいう)
原作では関口弁護士は既婚者なんだよね^^;
家庭持ちでありながら、あんな勝ち目の少なそうな裁判やるってことは、共働きなのか金持ちなのか?
医学については素人と言いながらも、ドラマ版よりも医学的に専門的なことにまでふみこんでいる仕事一徹男だし、バイトで佐枝子を雇ってるわけでもないから男女フラグなんてどこにもころがってない^^;
しかし、ドラマ版の関口弁護士は独身だよね?(笑)
女の影がまーーーーーったくなさそうな、仕事一筋男。
だからやはり考えちゃうんだな。ドラマ版の関口さんが佐枝子に向ける気持ってのが、出会いからラストまでの間にどう変化していったのか、ということについて。
佐枝子のことを≪東さん≫でなく≪佐枝子さん≫と呼ぶのは、≪あずま≫といったら東教授のこと、というお話上での重要な一点があるから区別してわかりやすくするためという演出上の問題だろうとは思いつつ・・・・・・・・・・・お話の流れの中で彼が佐枝子を≪佐枝子さん≫と呼ぶ姿を見せるのは、彼が佐枝子に≪世間知らずのお嬢さま≫といった感情以外のものを見せるようになった後ということもあり・・・・・・・・・・・・・深読み、裏読みをしたくならないってのは不可能です^^;
考えてしまうからこそ、惜しくてたまらないのが、ドラマ版の佐枝子の行動。
原作では世間知らずのお嬢様・佐枝子は、裁判で証言してもらうことをお願いするために亀山君子の家に足を運ぶ。お嬢様・佐枝子が住む世界とは別世界の環境にあえて足を踏み入れる彼女。
ドラマ版でもそのエピソードを入れてほしかった。
ドラマ版の佐枝子って、言葉だけの理想論娘で、そういうがむしゃら行動にまでは至らないんだもの。ドラマ版に上記エピソードが入っていれば、ドラマ版関口さんが佐枝子に向けてたであろう一方通行感情に納得がいったんだけどなあ^^; 女っけがない熱血一匹狼弁護士がうっかり別世界のお嬢さまに惹かれちゃった、ってのは、その手のエピソードさえ入ってれば思いっきり私好みの世界だったのに。。。。。。。。。それがひたすら惜しいっ!!!
なんで、「白い巨塔」というドラマを見て感想のまとめを書くにあたって、こういう話題でしめることになってるんだか(笑)上川さんが素敵すぎるからいけないの^^;いい男が惚れる相手はいい女であってほしいのだ。


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