アニメ・コミック・ゲーム

2009年12月26日 (土)

「獣の奏者エリン」第50話ーーー完結回

 終わってしまった・・・・。
 アニメ「獣の奏者エリン」 
 本日放映は第50話「獣の奏者」。

 先週から
「もうあと一回しかない」
という思いばかり。
 終わってしまった今、もうこの先が描かれないんだなあ、という寂しさでいっぱい。

○終わった直後の一言

 年明けから総集編の放映が始まるけれど、総集編としては結構長めの期間なので、ラストにちょこっと新しい絵を入れてくれると嬉しかったりするんだけど(苦笑)
 一枚絵でいいんだ。生きている登場人物と登場王獣を全部描いて、その中央にエリンとジェシ、そしてエリンの夫の三人が一組になっているような。あるいは、何枚かの絵の一つとして、三人が共にいるものを一つ。
 普通に見てればジェシの父親が誰であるかはまあわかんないことはありえないけれど、でも、絵という形がほしいんだわ。

○過去日記と最終話予想
 
 3/14の日記にて
『原作のエンディングは、エリンと王獣のかかわりがどうなっていったかという点においては、非常に綺麗な終わり方をしたけれど、最後の最後で
「で、イアルはどうなるの?」
という疑問を脳内補完していかなければいけない事態に若干の疑問もあったりしたので、今年の夏に続刊が出るというのは嬉しいですね。アニメの方も、続刊合わせでその後にも言及していくのかな?』
とか書いてた私。

 エリンこぼれ話ブログを見ると、やはり、3・4巻出版前にアニメ制作スタッフには原作者から生原稿がいってたようで。(あるエピソードに関して「ウエハシ、コロス!」発言が出たという話には笑った・・・・・・・・。あるエピソードってやはり、4巻終盤あたり?)

 まあそんなわけで、アニメでは多分、最終回で、イアルがダミヤを斬り殺す場面はあるんだろうな、とは予想してた。

 ただ、土曜夕方6時台のアニメ。
 ダミヤの動きを封じたイアルがこの後ダミヤを殺すという行為に及ぶにあたっては、何か大義名分がないと、子どもが見るアニメとしてはきついんじゃないかなあ、と思ってた。
 だからといって、物語上、ダミヤを生かし続けるというわけにもいかない。セィミヤとシュナンが作り上げる新しい国に当然出てくるであろう反対勢力が誰かをかつぎあげるとしたらダミヤは格好の存在になってしまう。セィミヤとシュナンが今後新しい国を築いていくという締めくくりに影を感じさせないためには、ダミヤには物語から退場してもらわないといけない。

 どう処理されるかなあ、と、このところずっと考えてた^^;
 で、ダミヤがシュナンに刃を向けるという展開になれば、ダミヤを斬り殺す展開としてわかりやすい大義名分が出来るな、と数日前にやっと気がついた^^;(遅い)

 ただ、ダミヤがシュナンになんらかの武器を向けるとしたら、ダミヤの動きを封じているイアルに隙が生じないとダミヤは動けないし、そのあたりはどう処理されるかなあ、と気になってたのだけど。
 そのあたりは・・・・・・・・・・・・・・・・・いいのかこれで?^^;

 前々回退いたカイルに共同行動とってもらって、ダミヤの動きを封じ続けておく役割をカイルに交替しておいてもらった方がよかったんじゃ?と、カイルには申し訳ないことをついつい思っちゃった。隙が生じてしまった、という展開にするなら、神速のイアルよりも、イアルほどには人を冷徹に斬った経験が多くはないカイルの方が、納得がいきやすかったかな。

○録画再生を見ながら書いた殴り書きメモ
(備忘録として残してみる、まとまりのない長文書きなぐり。関心対象に偏り多し)

 やはりオープニングソング無しでいきなり始まる。
 前回の回想。
 でも、回想シーンの後、元ちとせの歌うオープニングソング「雫」が結局入った。オープニングのいつもの絵ではなく。エリンの脳裏に浮かぶ自然?森。光。緑。崖。花。魚。星。

 「雫」の後。
 
 闘蛇を殺戮する王獣リラン。
 シュナンのもとに向かうエリン&リラン。シュナンをリランに乗せた時、背に矢を受けて倒れるエリン。倒れた状態で、首からさげていた紐を引きちぎって音無し笛をかかげて見せて、行くように、自分を置いてとんでいくようにリランに命じるエリン。
 ここで、セィミヤとイアルの驚きの表情が入る。

 シュナンを乗せてとびたつリラン。
 「行きなさい」と何度も言うエリンだが、この「いきなさい」は「生きなさい」の意味もかけてるんだろうな。母ソヨンとエリンの関係をエリンとリランの関係、そうした形でだぶらせているんだ・・・・・・・。

 リランが行ったのを見て微笑みながら倒れ、エリンの回想。山、雲、木々、崖。
「あなたのことが知りたくて、ただそれだけでいっぱいだった」
というエリンの思いはこの場面で入る。
「私はあなたが幸せに生きる姿をまだ知らない」

 ソヨンの声がよみがえってくる。
「エリン、生きて。生きのびて幸せにおなりなさい」

 シュナン、リランによってセィミヤのもとに到着。王獣使いの娘が野に残されていることに焦るシュナンと、「誰かエリンを助けて」と叫ぶセィミヤ。セィミヤの言葉に反応を示すリラン。

 エリンに襲いかかろうとする闘蛇の群れ。
「私は生きたい!」
と思うエリン。
 手から落ちる音無し笛。
 闘蛇の群れがエリンを取り囲んだ時、リランが神速で登場。
 エリンをくわえて飛び上がる。

 ここで、エンディングソング「きっと伝えて」が流る。
 花。雲。飛翔するリラン。
「リラン、どうして・・・?」
と問いかけるエリン。
 奇跡の絵のような飛翔の美しさ。

 その美しさに魅入られるセィミヤとシュナン。
「人間もあの者たちのように絆を結べるだろうか」
と問うシュナンに、わからないが互いに手を伸ばしていこうと決意を語るセィミヤ。

 そんな二人の近くに落ちている短剣。エリンが落とした物だよね?
 それを見るダミヤ。

 イアルがぼんやりとエリンとリランの姿に魅入られていた一瞬の隙をついてイアルの腕から逃れ、その短剣を拾うダミヤ。
「そうはさせないよ」
 セィミヤをかばうかのように彼女の前に立つシュナン。
 ダミヤから向かって左側に立って、その図を目にするイアル。

 神速の彼は、走り寄って、剣を左から右に動かし、ダミヤをばっさり斬る。
 この時のイアルの横顔の絵は要保存。
 雪が降ってくる。

 竪琴のメロディの中で。
 生きていくエリンのこれからの決意。
 ナレーション。

 セィミヤとシュナンの結婚の式。

 キリク先生、旅の医術師として登場し、生きていたことが示される。

 竪琴のメロディ。
 何年も後。弾いているのは、イアルの名のはいった竪琴を王獣アルのそばで奏でている男の子ジェシ。ジェシを出すのかーーー!?
 近づいてくる母親。竪琴を置いて、母エリンに抱きつくジェシ。

 スキマスイッチの「雫」が流れ出す。
 闘蛇の絵。王獣の絵。過去の王国の歴史を見せる絵。
 エリンがかかわってきた様々な人達の顔が、浮かんでくる。
 ここで出てくるイアルは、笑顔で竪琴を持っている大人のイアル。
 セ・ザンをやめて竪琴師になったことがこの絵で示されているとみていい?

 とすると、この回の最後で流れた竪琴のメロディは、イアルの奏でるものと見ていい? エリンとジェシを愛おしく見つめながら竪琴を奏でるイアルが、画面の中には出てこないけれど画面のこちら側にいるんだな、と思いながらこのアニメを見終わる。 

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2009年12月20日 (日)

「獣の奏者エリン」第38話ーーー原作拾い読みしつつ雑感を

 もうこの際だから、土曜夜11時再放送の「獣の奏者エリン」での、イアル中心備忘録も作っちゃう^^;
 第38話「真王ハルミヤ」。カザルム王獣保護場の王獣を真王ハルミヤが視察する回。

○出会いのシーンの変化

 原作だと、イアルがはじめてエリンという娘を目にするのはこのくだりだけど。
 アニメだと既にエリンとイアルは何度も会っている。

 だから、原作でイアルがはじめてエリンを目にした時の記述に関する事柄はなくなる。≪背の高い娘≫
≪まだ若いが教導師なのだろうか≫
≪敵意や害意は感じられなかった≫

 淡々と事実を観察するこれらはなくなるわけで。

 かわりに、キリク先生が案内を申し出た時に
「折角の申し出だが自分の目で確かめたいので」
とやんわりと断った後、カザルムをカイルと共に歩く際に、子ども達を指導する彼女を目にして
「・・・・・・・・エリン」
と心の中でその名をつぶやく。やはりセ・ザンだからなのか目ざといカイル、
「どうした?」
と、イアルのわずかな変化に気付く(笑)
「いや、なんでもない」
と答えるイアル。

 それにしても、表情に思ったことを見せない堅物男のそばには、目ざとかったり押しが強かったりする明るめの友人の存在ってのは必須ですね(笑)

 イアル達の視察姿に、エリンも遠くから気づき
「イアルさん・・・・・・」
と心の中でその名をつぶやく。
 イアルにとってエリンという娘が何か普通と違う特別の存在になっているのと同様、エリンにとってもイアルという男が何か普通と違う特別な存在になっているということが、心の中でその名を発する状況で示されている。まだこの段階では、他の人とはどこか違う何か、という段階ですが。

○エリンが王獣を鎮めたシーンの変化

 原作だと、音無し笛について「吹いてはダメ!」と跳び出すエリンに対し、イアルは一瞬、真王への害意ある存在である可能性も思って弓を手にするわけだけど。
 アニメ版イアルはもちろんそんなことしません。エリンと王獣の特別の絆について、既にある程度知っているわけだし、エリンが害意ある存在ではないことも知っているわけだから。
 でも、エリンの竪琴で警戒心を鎮められるリランの姿を、間近に直接見て驚愕はするわけだけど(^^)

 原作だと、この時のエリンの近くへの登場で、イアルははじめて、エリンが緑の目を持つ娘であることに気付く。

○ダミヤがエリンを口説くのを邪魔するハルミヤ達の場面での変化

 原作だと≪ダミヤの魅力は、この娘には、まったく通じていないらしい。≫と思って微笑するイアル、という場面があるのだけど、アニメではそのあたりは無し。
 あくまでも堅物のセ・ザンの男としてハルミヤの背後をカイルと共にかためている。

 でも、ここで、イアルのアップ有。

 原作でのイアルから見た描写≪媚びることのない目≫≪笑みを浮かべると、印象が変わる娘≫≪二十五、六かと思っていたが、笑顔になると二十歳そこそこに見えた≫あたりもアニメでは勿論ない。出会い方が違うから当り前ではあるんだけど、原作のこのへんの描写、好きだったのでちょっぴり寂しい^^; イアルって、人を非常に注意深く正確に観察する人なんだよな、というのが、このあたりとか、アニメ数話後で当然のごとく省かれた、遊び女の嬌態の哀しさに関する観察^^;とか、そのあたりから伝わってくるのだ。

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2009年12月19日 (土)

「獣の奏者エリン」第49話ーーー神速の彼

 アニメ「獣の奏者エリン」第49話「決戦」。
 本日のイアルさんのポイントは二点。

◎1点目

 動線が一回では把握できなくて、何度か録画を再生。イアルは本当に神速の人だ。

 仮面姿で、エリンの左斜め後ろにどうやら少しずつ移動しながら、状況を見守ってたんですね。 
 エリンが自分の喉に隠し持っていた小刀を向ける。ダミヤの意のままに王獣を武器として利用するのを拒絶するために。
 ヌック、モックが人質として連れてこられたことにエリンが動揺した際、エリンの真後ろに立つ仮面の男の一人がエリンに向かってきて、エリンを羽交い絞めにしてエリンの動きを封じ、エリンは小刀を落とす。

 わずか、と表現するには結構な間がある、この時間。
 仮面をつけたイアルはその間何を思っていたのだろう。
 エリンの持つ小さな刀と、それが見せるエリンの決意に、きっと激しく動揺しながらも、自分の動くべき時と行動を冷静に計算していたのだな?

 動いたのは、エリンが刀を落としてから。
 ひらりと跳び出し、エリンの動きを封じていた仮面の男を左手で殴り倒すと、さっと
右手で刀を取りだす。
「おまえの思い通りにはさせぬ!」
と叫ぶイアル。
 驚いて、青い旗のもとに動こうとするダミヤ。
 けれども、神速のイアルの方が速い。
 あっというまにダミヤの背後にまわりこみ、ダミヤの喉に刀をつきつけ、左腕でダミヤを羽交い絞めにし、ダミヤの動きを封じる。この一瞬の動きの中でイアルの仮面がふっとび、イアルの素顔が。
 この時のイアルの顔も保存ポイント(#^^#)
 48,49話は、印刷して保存しておきたいようなイアルのお顔の絵が多い。

「イアルさん!」
とここではじめて、神速のイアルが動いていたことを知るエリン。ダミヤよりも、イアルさんが動いていたことに気付くのが遅いです。

「エリン、旗を拾ってセィミヤ陛下に差し上げてくれ!」
とのイアルの声は、激しい動きの直後であったためか(?)、若干、いつもより高めのトーン。

 他の仮面の男が動こうとするが、
「動くな!」
とダミヤを人質にとった状態で牽制するイアル。

◎2点目

 もはや自身の思い通りにはならないとしか周囲の目にはうつらない状況であるはずなのに、なぜかうっすらと笑うダミヤ。
 ダミヤを羽交い絞めにして剣をつきつめたままの態勢のイアルが、そのダミヤの微笑を不審に思い、
「なぜ笑う?」
と彼に問う。
 思考の中でだけではなく、激しい動きの中でなく、静止した状態で対峙してですら、ダミヤはイアルにとって、敬語を使うべき相手ではなくなっているんだな^^;


 さて次回いよいよ最終回。

 最終話ではイアルさんがどんな動きをするのかがものすごく気になっている。
 原作2巻には、イアルさんがダミヤの動きを封じた後の行動については言及されてないのだもの(笑)
 3巻でイアルのその後の動きがどんな形だったのかが過去エピソードとして振りかえられたのだけど、あれをそのままやるのか、あるいは別の行動をとるのか? さてアニメではどんなふうに?

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2009年12月15日 (火)

10-12月に読んだ漫画

 スケジュール帳をチェックしていたら、多分今年はもうこれ以上コミックスを買ったり読んだりしなさそうなので、ここらで3カ月分をまとめて。
 娘から長編少年漫画を読め読め読め、自分の会話の相手になれと強制されているので、そのうちにそのあたりも読むかもしれないけれど、とりえあえずは相変わらず、少女漫画系が中心の生活。


・遠藤淑子「午後のお茶は妖精の国で」(2)(祥伝社)

 1冊目ではあまりぴんとこなかったのだけど、2冊目に入ったら、そこここで遠藤節が炸裂していて楽しんだ。

 テーブルにほっぽっといたら、娘が
「わーーーーー、遠藤淑子の新刊だーーー!」
と大喜び。最近は年相応の流行り物の少年漫画に夢中だけど、少女漫画に関しては親の影響を受けて、ファン年齢層が高めとおぼしき物が結構好きな我が娘。遠藤淑子と川原泉の漫画を熱心にお友達にもオススメしている。

 来年1月には、去年9月にあったような「遠藤淑子漫画を三社同時販売開始」があるようで楽しみーーーー☆「なごみクラブ」2巻はやく読みたいし、「ヘヴン」はコミックス持ってるけれど文庫も買う(笑)


・山口美由紀「天空聖龍 7 イノセント・ドラゴン」(白泉社)

 完結するまで感想書けない・・・・・・・書きにくい。
 と、思いつつも。
 ひっさびさに、今後の展開がわくわくのファンタジー。
 ファンタジー漫画に飢えてたんだなあ、私。
 この人の長編では「フィーメンニンは謳う」が一番好きなんだけど、それに並ぶくらい好きになる作品になるだろうなあと思っております。

・高橋留美子「境界のRINNNE」(小学館)(1)(2)

 中古で購入。
 娘は「面白かったーーー。これ読んだらまた犬夜叉を一気読みしたくなっちゃった」とコメント。

 しかし、私は・・・・・・・・。
 お、面白いと思わなくもないんだけど。
 
 主役二人の喜怒哀楽が少ないのがものすごく気になってしまった。
 今までの高橋留美子の長編漫画って、登場人物の「怒」をコミカルに描いてエネルギーを放出したり、「怒」を突き詰めて描いたホラーになっていたり、といった形で、「怒り」エネルギーでお話を面白く見せている部分が多かったと思うんだ。「うる星やつら」のラムちゃんの電撃、「めぞん一刻」の管理人さんのイライラ、「人魚の森」の不死の絶望感、「犬夜叉」の犬夜叉の半妖としてのイライラ&かごめの犬夜叉へのイライラ&桔梗が抱く絶望感などなどなどなど。そういった感情の放出が少ないのがいまのところ物足りない。
 これからお話はどう転んでいくんだろう。それともこのまま?


・清水玲子「輝夜姫」(白泉社文庫)全14巻

 連載をちゃんとおっかけきれてなかったので、図書館で借りて一気読み。
 すさまじい、怒、負、憎の勢いに圧倒される。
 実はこの作品あたりを堺に清水玲子漫画に少し苦手意識が出来てしまったりもしてるのだけど。

 数多い登場人物は、どの人物も、可愛げがあるように見せかけつつも共感を拒絶するように作られているように見える。共感拒絶という意味では最たる存在は、準ヒロイン的な出方をしている、ヒロイン晶(あきら)にくっつきまくって晶を偏愛する少女まゆ。この子がまあ、うざったい^^; きっと、連載中さぞや読者から嫌われていたんじゃなかろうか、とおぼしきすさまじいうざったさ。

 しかし、この作品で、一番印象に残る場面が、この少女まゆの苦しい心の叫びだったりする。

「哀しい事や辛い事があった時
 私が好んで読んだのは残酷な童話や歴史の本だった。
 ナチスドイツにガス室に入れられ殺されていった沢山のユダヤ人の写真、
 白人に動物より簡単に殺されていった夥しい数の黒人の奴隷の話・映画、
 それらの話や絵や写真が生々しく悲惨であればある程
 それは私に効果をもたらした。
 『大丈夫』
 『大丈夫まだ下がいる』
 何十万何百万もの人命を犠牲にした世界大戦
 過去の残酷な処刑・逸話
 TVをつけると流れてくる世界中の非情な事件・事故。
 それらをイメージする事で私はどうにか心の平静を保つ事が出来た。
 『大丈夫よ、まゆ、まだあなたは一番下じゃない』
 『一番不幸な命じゃない』」


・有吉京子「まいあ」(4)(平凡社)

 第一部完結。第二部は、真澄&レオンのモスクワ編が終わってからになるのかな?

 真澄&レオンの娘の物語。と思いきや。
 終盤、「SWAN」の主な登場人物でガラコンサートに集まれる状況にある人達の同窓会と化している・・・・・・・・・・。そして、年齢を重ねた彼らが、自分の踊りをとぎすましていく、だけではなく、自分が得たものを次世代に伝えていき次世代を開花させていく、ということを大きく意識している。そういう意味では、まいあは第一部ラストにおいて主役をのっとられてます・・・・・・・^^; 読者の要望も大きいのだろうけれど。次世代ダンサーのリオを、強いアクを持ったキャラとしてまいあの前の立たせようとしても、真澄VSレオンのインパクトは超えられないし、読者もそれは求めてないだろうし。
 それよりも、≪一番大事なあの時期に自分の変化を恐れなかった≫≪そして手放した。未知数の未来とまわりの期待をいともあっさりと・・・・ね≫とマージに評される真澄って、一体どういう状況抱えていたのか、が早くも気になる(笑)モスクワ編、楽しみーーー☆
 ファニーが、バレエ界においてガラコンに呼ばれても大きく違和感が無いという立ち位置にいるというのが、なんだか嬉しかった。自分は天才である人達とは違う位置にいるのだということを自覚しながらも卑下するのではなく地道に前向きに努力する彼女が好きだったので。

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2009年12月12日 (土)

「獣の奏者エリン」第48話ーーー吹雪の中の斬り合い

 うっきゃあああああ、何よ、何よ、なにごとなの、この壮絶なかっこよさ。
 斬り合い、そして、突如新たな敵が加わったことにより、斬り合う相手がかわり、共闘にて新たなる斬り合い。 雪の降りしきる中のそれは。

 どこの劇団☆新感線ですか!?といったような壮絶さ。

 連続する立ち回りに、見ているこちらは体が硬直し、心身消耗状態。
 新感線のお芝居見ると、全身緊張状態で観劇後に鎮痛剤を飲む羽目に陥ることがよくあるんだけど、今日の私は、アニメを見終わった後、鎮痛剤を飲もうかと思いました。あと2回もこの緊張が続くのか?いや、あと2回しかないのか?どうしようどうしようどうしようーーーーーーー。

 と、大興奮状態で見ているアニメ「獣の奏者エリン」も第48話『リョザの夜明け』。全50話の物語のクライマックスに突入。

・ダミヤの言及

「ここへ来るよ、彼は。あのアーリョ(霧の民)にずいぶんいれこんでいるようだからね」
とダミヤが言及しているのはイアルのことですよね?その直後にイアルとおぼしき顔がちらりと出たところからすると。

・イアルとカイル

 様子をうかがっていたイアルに対する攻撃?かと思いきや、そこに現れたのは、勿論本気の攻撃をしていたわけではないカイル。
「俺がつきあってやるぜ」
とカイルに言われ、カイルを振り向くイアル。その表情に、今までのイアルとは決定的に違う何かを見出すカイル。暗さやらつきものやらが落ちた、何か涼やかなイアルの表情。 怪我人の加勢はいらないと断るイアルに対し、
「おまえがそれを言うか」
とカイルは抗議するけれど、その抗議に対して返ってきたイアルの微笑。やはりそのイアルの表情が、今までのイアルとは全く違う表情であることに、カイルは改めて気がつく。(ここのイアルの表情が、とーーーーってもいい微笑☆)

 家族を守りたい一心で家族を捨てセ・ザン(堅き盾)となった、と過去を振り返るイアルの脳裏に横切る真王ハルミヤの思い出。それを振り返りながら、決意の表情になるイアル。この横顔のかっこよさがまた気合い入った絵だったな(笑)
「おのれの理想のためにおばの命を奪うような男にこの国を治めさせてはいけない。」
と決意を語るイアル。
「この手で幸せをつかめと言ってくれたあの娘のためにも。」

 表情だけでイアルの変化に気付いていたカイルだったけれど、ここで言葉の形ではっきりと情報を与えられたわけですな。まあ、以前から、女っけのない堅物イアルにとってエリンという少女が何か違った存在であることは察知していた彼ではあったわけだけど。
「なるほど」
と笑うカイルは、イアルとの共同行動をとることはやめる。
「おまえは新しい光を見つけたようだしな」
「・・・・・・・・・・・光」
と考え込むように宙を見上げるイアル。

・キリク先生とエリン

 場面かわってキリク先生。
「エリンは身内の教導師に裏切られていたのか」
とイアルに問われたことを思い出している。
 怪我を負った状態でエリンのもとを訪れたキリク先生は
「安心して。この傷は彼とやり合ったものではない」
とエリンに告げる。
(このオリキャラは、三角を描くためのものでもあったんか?とはじめて気づく鈍い私。イアルとの対比、という意味では、描かれ方が若干中途半端な印象でもあったかな。)

 シュナンとヌガンの会話シーンを経て場面は再びエリンとキリク先生。
 雪は少し弱くなっている。
「日の昇る前なら逃げられる。僕と一緒に行かないか」
と問うキリク先生に対し(いきなりの台詞の甘さにびっくりした視聴者、ここに一名^^;)、
「行けません」
と答えるエリン。
 この先にあるのが光なのか闇なのかわからないが、最後までリランと共に生きる道を探したいと、毅然と答えるエリン。
「リラン・・・・・・光という意味だったね。君に光が届くことを祈るよ」
歩み去ろうとするキリク先生に対し、
「生きて下さい」
と言われ、妹の面影が重なってはっとした後、その妹の思い出を少しだけ語り「ありがとう」と言って去っていく彼。

・真王の儀式のシーンと殺陣のシーンが重なり合う

 倒れこむキリクの前に姿をあらわしたイアル。
 雪は再び吹雪となっている。
 キリクを睨みつけるイアルに対し、
「もうじき夜が明ける。決着をつけるかい?」
と戦いを誘うキリク。表情をひきしめるイアル。

 剣を斬り交わした後。

「何のつもりだ・・・・・・。死ぬ気・・・・だったのか?」
イアルの剣に自らとびこむような態勢で斬られたキリクに問うイアル。キリクはふっと笑って、
「癪に障る男だ」
と言う。

 そこに突如現れる。ダミヤの配下の男達。
 イアルをもキリクをも始末しようとしている彼らは一気に二人に襲いかかってくる。

 すさまじい戦いに。
 多くの男達を斬り倒していくキリクはイアルに対し
「はやく行け、あの子のもとへ」
と叫ぶ。

 斬り合いの中、二人の動きは共闘となっていて、互いを助け合うような武器の使い方。
・戦いの後。

「何故行かなかった?」
「死なせはしない。助かる命ならなおさらだ」
イアルはキリクの傷をみようとするが、
「血止めなら自分でできる。ダミヤさまに近づくならこれを使え、行け、行ってあの子を、エリンを頼む」
と言うキリクに対して頷き、キリクの仮面を受け取る。なるほど、キリクのアニメ上の位置づけはこういうことでもあったのね。

・吹雪の夜明け前、エリン、人々

 ユーヤンが想いをかなえていたことがさりげなく描かれていることは、見終わった後、アニメ公式ブログを見てから気づいた^^;

 瀕死の状態とおぼしきキリク先生。

・雪がやみ、夜明けの光へ

 
 といったよーな今回の展開、備忘録がわりにメモメモしてみました。
 イアルが、イアルの顔が、本当にすっごく素敵に描かれていた回でしたーーーー☆

 49話予告の声もイアルだ☆

 原作の「王獣編」では描かれず「探究編」でようやく描かれたイアルの行動、アニメの中では出てくるかな。原作の王獣編の終わり方はエリンのリランへの思いが報われた一瞬の恍惚を描いた素晴らしい終わり方ではあったんだけど、
≪ちょっと待った。イアルは?ダミヤは?セィミヤは?シュナンは?まつりごとはどう動くの?????≫
という部分を読者の想像にまかせたまま「探究編」までそれはわからぬままだった。全50話アニメでそれはやったらあかんだろうと思うので、アニメでは多分、ある程度の決着はつきますよね?^^;

 そして、カイルとイアルのやりとりを見る限りでは、アニメ版エリンちゃんは、原作版エリンちゃんほどには、想いを抱いてしまった人間の男に対する苦悩はこの後しないですみそうなほどに、すでに二人の絆が言及されている状態☆

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2009年11月28日 (土)

「獣の奏者エリン」第46話ーーー闘蛇のごとき人

 16話予告はイアルの語りなんだけど、
「俺の胸の中で、静かに『夜明けの鳥』のしらべが流れ始めていた」
とか言ってるよ(@_@。
 その頃はちゃんと録画してたわけじゃないのですっかり忘れてたんだけど、公式サイトで予告動画を再生したらそう言ってたからびっくりしたーーー。その頃から既に男女関係を明確に視聴者に意識させる作劇になってたのね(笑)「夜明けの鳥」はラブソング♪(笑)

 というわけでアニメ版「獣の奏者エリン」
 今回放映は第46話「ふたりの絆」

 アニメ公式ブログで、
「次回46話は、いよいよ、イアルとエリンの互いに対する思いを正面から描いた回です。原作ファンも待ってくださっている回かもしれませんが、映像になってみると、原作より、もうちょい、もろ(ハートマーク) 、かな? ですので(笑)、お楽しみに!」
と原作者自らおっしゃってたので、素直にとっても楽しみにしてました。いやもう、とっても楽しみどころではないくらい楽しみにしてました。繰り返し続けているように、イアル好きなんだもん。アニメのイアルの鈴村健一さんの静かで抑制されてるのに甘やかさもほのかに漂う声が大好きなんだもん。公式サイトの予告童画で、イアルの語る回を何度も再生してます。放映初期はここまでのめりこむとは思わなかったのに、第10話「夜明けの鳥」の回を見た頃から、私の中で何かが狂い始めていってしまった^^; 第10話予告と第16話予告の声って、イアルの年齢的な変化や生活、物の見方の変化をあらわすかのように、声の高さも違っていたのね、と立て続けに再生して気づく・・・・・・・・。

 いきなりエリン&イアルで始まり、最後までエリン&イアルのお話だった今回(#^^#)
 静かなる哀しい人イアルに言ってあげたいことを、エリンがいろいろ口にしてくれます。 
 おかげでエリンにどっぷり感情移入。

 王獣舎で竪琴を鳴らしている時に、王獣たちが警戒音を出すので、外に何かが?と外を見ると、そこには倒れたイアルが。
 王獣舎に運び込んで藁の上に彼を横たえ、傷口の治療をするから動かないで、わかったらうなずいてと強く言うエリンに、苦しげな中で頷いてみせるイアル。
 長い時間をかけての治療。

 特磁水を利用した消毒は省略された^^;

 遠い幼い日の夢を見るイアル。汗を何度かぬぐってあげるエリン。
 そのあたりのシーンで、挿入歌として歌詞つきで「夜明けの鳥」が流れる。
 夢を見続けるイアル。
 冬の木立。
 
 ようやく気付いたイアルが目にしたのは、彼の手を握った状態で彼の横にすわって眠っているエリン。
「あなたの右手で守れるものはまだ沢山あるはずです」
と彼女に言われたことを思い出すイアル。
 すぐにイアルが目覚めたことに気付いて目をさますエリン。
「すまない、起こしてしまったな」
と口にするイアルの目に涙の後があることに気付くエリン。
「喉がかわきませんか?」
と尋ねるものの、すぐに出て行こうとするイアル。動いたらダメだと止めるエリンに対し、
「あなたに迷惑をかけたくはない」
「追われているんだ」
と、今までのいきさつを淡々と語るイアル。
「もう行かなくては、これ以上、あなたをまきこむわけには」
と言って出て行こうとするイアル。その彼に、
「信じて頼って下さったのなら、最後まで頼って下さい」
と強く言ってイアルを抱きとめるエリン。えらいっ!!よく言った。それでこそエリンだ。
 いつも人に対してはひきぎみに接してきていたエリンだけど、真情を表に出すことができないイアルは彼女にとっては身食いする獣と似たような存在なのかもしれないな。だからこそ、ひいてなんていられない。全身全霊で接しなきゃいけない存在。ちょっとした動きからもその感情を察知しなければいけないような存在。

「横になったら」とすすめるエリンに対して、竪琴をひいてくれと頼むイアル。
「あなたの清らかな音色を聞いていたいのだ」
抑制された静かなる男から、聞き様によってはなんだかすさまじく甘い言葉が発射されてます・・・・・・・・^^; にっこり笑って竪琴を奏で出すエリン。
 安らいだ表情のイアルが少し眠りかけ、左側に腰かけて竪琴を奏でているエリンに上体がもたれかかる。

 が、追手到来。王獣の警戒音。竪琴を置くエリン。すぐに目をさますイアル。
 無理に立とうとするイアルに対し、私を信じてほしいと真摯に言うエリン。うなずくイアル。
 追手が入ってきてイアルを探すが見つからない。ダミヤがエリンに語る台詞は、多分そうなるだろうなと思ったがやはりあれこれ端折られた。土曜夕方の子どもアニメには出てこないだろうと予測される部分はとばされた^^; 原作のその部分、イアルのストイックな部分を直接的に描いていて好きな部分なんだけどな(^^ゞ ちょっとこのあたり、尺が足りなかったのか、ダミヤとエリンのやりとりはリズムが早すぎるかも。

 ダミヤ達が出ていき、もう大丈夫だとわかると、王獣リランに下にうつ伏せ状態で隠れていたイアル登場。

「おまえに助けられたのはこれで二度目だな」
とリランに語りかけるイアル。
 リラン達の横で、王獣舎の檻の中で並んですわって語るエリン&イアル。
 王獣たちへのエリンの思いについて静かに聞き入るイアル。
 夢で見た哀しい過去、セ・ザン≪堅き盾≫となった理由についてとつとつと語るイアル。
 
「イアルさんの奏でる竪琴を聞いた時、とてもあたたかなものを感じました。死んだ母と一緒にいるようなそんな気持」
と、はじめての出会いの際の思いを語るエリン。
「セ・ザンではなくなったのでしょう。これからはあなたの望むように生きられるのではないですか?」
と新しい道を示唆するエリン。そんな道は考えてすらいなかったイアル。
「お父さんのように竪琴をつくって、家族がいて」
「そんな生き方は俺にはもう出来ない」
過去の、幾多の命を奪ってきた殺伐とした日々が脳裏によみがえってくる。その重さをこれからも意識し続けていく日々。
「俺はその思いから逃れたいとは思わない。」

 そんなイアルに対してエリンは、あなたの生き方はまるで闘蛇のようだと言う。
 イアルに見る哀しさを、こんなふうにはっきりと言葉にさせるのはいい脚色だな。

「でも、あなたは闘蛇とは違う」
と力説するエリン。

 イアルの哀しさを見ながら、彼の話を聞きながら、セィミヤに会って話をする決意をするエリン。
「俺もあなたがすくってくれたこの手で再び守れるものがあると信じて闘う。亡くなったハルミヤさまのために俺は最後まで戦う」
と告げるイアル。
 戦いの中にしか生きる道を見いだせないその哀しさに涙するエリンは、
「本当は家族思いの優しい人なのに。もうあなたをしばる音無し笛はなくなったんですよ。それなのにどうして、この右手で自分の幸せをつかむことを考えないんですか?」
と言ってイアルに自然とすがりつくような態勢に。
 エリンの背に腕をまわし、わずかに躊躇した後、その腕で彼女の背に触れるイアル。

 といったよーな感じで、原作よりもずっとラブラブな感じでありました。
 原作は、恋愛、とはちょっと違った印象のこの場面。
 恋愛以前、恋愛直前の微妙な緊迫感、みたいなものだった。それが恋愛にいくためには、エリンのもう一押しが戦いの後に必要だったからなあ^^; でも、アニメのこの回は、ばっちり、ふたりの絆(=愛のようなもの)が描かれたといってよさそーだ。

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2009年11月19日 (木)

「薄桜鬼 随想録」感想

 2009年8月発売のゲーム「薄桜鬼 随想録」。

「薄桜鬼」のおまけディスク的な物。

 本編におさめきれなかったとおぼしきエピソードやらラストの続きやら。
 本編を楽しんだ人なら、まあまあ楽しめるかなとおぼしきゲーム。
 本編をやっていない人には無関係なファンディスク。

 タイトルロール≪薄桜鬼≫である土方を最初に見て、次に沖田を見て、あまり興味なかった二人のキャラを見て、その次に原田を見て、最後に斉藤をとっておいた。どうやら私にとってはこのゲームの真打ちは斉藤一らしい^^;

 ≪恋愛想起≫ならぬ≪日常想起≫の展開を見て、山崎が恋愛対象キャラでないのはちょっと残念だったんじゃないかな、とか思った(^^ゞ

 最後には異国で暮らす原田との生活を描くエピソードが一番ラブストーリーっぽいなあ、という印象。
 斉藤は、クールというキャラが若干ぶっ壊されているが・・・・・・・本編でも若干壊れているとおぼしきシーンもあったが、それはそれで愛らしい????????(笑)

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2009年11月 7日 (土)

「薄桜鬼」感想

 オトメイトのゲームを細々と続けながら積みゲー消化を目指す日々。集中してやればあっというまにオールクリアできるんだろうけれど、細切れ時間にちまちまやってるので時間かかっております^^;

 春にコーエーの恋愛シムの「金色のコルダ3」が発売されることもわかったので、シミュレーションで頭使って楽しむのはその頃にとっておくことにして、暫くはのろのろと、選択肢で物語を読み進めるだけのゲーム(?)を消化していこうかと。(消化っていうと、ときめきに欠けますが・・・・・・・^^;)

 というわけで、「薄桜鬼」。
 去年の秋に発売された、新選組を下敷きにした物語。

 新選組のイケメン隊士の中に男装の女の子が入り込んで・・・・・・っていう、ゲームでも少女漫画でも既視感のある世界。この物語は、「鬼」「薬」「羅刹」という哀しみの要素を加えることで、切なさを醸し出す・・・・・ものだったらしいけれど、新選組の隊士たちの運命自体がもともと切ないものなので、ゲームの創作要素よりもそちらで切なさをあおられることの方が多かったような気がする。鬼、という設定により、吸血、という行為が物語の中にあらわれることで、全年齢対象ゲームでなく12歳以上推奨ゲームとなって、そこここに色っぽいシーンが出てくるんだけど、新選組ってもともと男の世界だから、そこに女の子という異分子が入り込んで恋愛をしても、男の世界の論理の方が優先されてくるわけで、恋愛ゲームとしてときめくという類ではなかったようにも思った。関係性にときめくのではなく、イケメンを愛でるには悪くないんだけど^^; 私好みの声芝居の人が今回おらんかったなあ、というのも、ちょっとマイナス要素。

 メーカーにとっての本来のターゲット層であるはずの10代の女の子には、日本史のお勉強ががっちり出来るというメリットはあるかも???^^; 

 新選組隊士での攻略対象は、土方、沖田、斉藤、藤堂、原田のみ。

 一番、王道なのは土方ルートかな。タイトルの「薄桜鬼」の語が出てくるルートはこれだけみたいだし。クールだが実は優しいリーダー気質の男。
 にこやかな笑みで残忍なこともするっと口にする沖田は、そんなふうな言葉を口にはするけれど本当は本質的には優しい、という男。ヒロインの千鶴をちゃんづけで呼ぶ。
 斉藤は土方に忠実なクールな男。吸血衝動の際に、そのクールな仮面がちょっと剥がれる場面があって、可愛らしいっす(笑)
 藤堂は坊やキャラ。るんせるにとって、坊やはオールクリアするためだけのルート^^;
 原田は羅刹化による吸血シーンはないが、ストーリー的には一番、ヒロインと≪恋愛≫している感があったかも。絵になってなければ一夜過ごしたことが明確な文章ても12才以上推奨で通るんだな^^; 恋愛物語に幸福感を求めるなら原田ルートが一番いいかも。ただ、≪男は女を守るもの≫みたいな価値観ガチガチなあたり、お姉さんはちょっと・・・・・・・と思ったりもしたが。
 隊士以外の人とのルートもあるんだけど、隊士とのルートでこの人にばさばさ殺されてバッドエンドになったりもするので、唐突に短いラブストーリーもどきが始まっても燃えるものがなかった・・・・・・・・。

 次は「薄桜鬼 随想録」をやっつけ、残りのオトメイトのゲームを続けていく予定。まだまだ積みゲーがたくさん。「悠久の桜」とか「新説 西遊記」とか「星の降る刻」とか「ヒイロノカケラ」とか。「アルコバレーノ」「プティフール」「Wand of Fortune」は育成要素があるみたいなので後回しかな。オトメイト以外の積みゲーもいくつもあるし、大変だ^^;(←馬鹿だ、とも言う(^^ゞ)

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2009年10月24日 (土)

「獣の奏者エリン」視聴中

 毎週テレビにかじりついて見ております。アニメの「獣の奏者エリン」。

 アニメ序盤は、こども向けっぽいなあ、とか思ってたのだけど。
 なにゆえ、今現在の状態になっているか、といえば。

 イアルが素敵だから^^;
 イアルとエリンの間に築かれている関係性が好きだから(*^^*)。

 ああ単純な私(:_;)
 でも、このブログ、アクセス解析を見ると、「エリン」「イアル」の語の組み合わせで来る方が多いのよ^^; ってことは、この感想、少数派ではなさそう(笑)

 原作では、2冊目の「王獣編」の半ばではじめて出会うエリンとイアル。
 そのままアニメ化されていたら、二人の出会いは、アニメ全50話で、38話におかれるはずだった。

 しかし、アニメ版では、ジョウンのもとで育てられていた頃の少女時代にエリンははじめてイアルに出会い、彼の竪琴を譲り受ける。第10話。「夜明けの鳥」という美しい曲を奏でていたイアル。しかし、竪琴を他人に譲り渡すことによって、過去への未練やら執着やらを断ち切ろうとしてたイアル。

 一介の市井の娘にすぎなかったエリン。他者から見て一見かわっている点といえば霧の民とのかかわりがあることがひとめでわかる瞳の色を持つだけだったエリン。その彼女が、否応なく政治の世界に巻き込まれていくことになるが、その展開のキーアイテムとなる竪琴。

 そして、その後、何度かエリンはイアルと出会ったりすれ違ったりする。
 録画をしっかり残してるわけじゃないので、NHKのサイトをチェックしながらのうろ覚えメモだけど・・・・・・・。

 壊れた竪琴の修理の場(16話)。かつて手放した竪琴を大切にし続けてくれているエリンを目にするイアル。

 竪琴の音色を変えることによって王獣とのつながりをかえていこうと願った時。イアルの友人である竪琴師の家にて出会う(22話)。強い思いに突き動かされているエリンに対し、人の思いとは深くかかわらないように生きていた彼は、エリンの王獣への思いを押すような言葉をかける・・・・・・・。

 エリンが解毒剤を求めて街を訪れた時、王宮でも同じ毒で倒れた者がおり解毒剤を求めて薬問屋に訪れたイアル(34話)。他者の前で見知らぬ者であるふりをするイアル。エリンのために。その後、そのことをすまなかったとも告げるイアル。無表情のようでありながら、感情が動かぬ人であるように見せながらも、底に流れるものは本来は優しい。だから切ない。

 原作通りの進行であれば、エリンとイアルのはじめての出会いは38話であるはずだったが、この時点でイアルは既にエリンを知っている。だから、エリンという娘を目にした時の眼差しには既に特別な意味がほのかに漂う。

 40話「かげりゆく国」の中で、エリンとイアルは、他の人に語ったことのなかったことを語る。エリンは自身の過去をイアルに。イアルは国や王に向ける自身の思いをエリンに。互いの中に、自身と似た孤独や諦観を感じ取っている二人は、この時既に、ある種の強い心の絆を育てている。喋りすぎたかもしれないと、互いに苦笑しつつも、本音のところではそうは思っていない。会ったことのある時間は決して多くはなかったけれど、他の人とは築かなかった緊密な関係性を築き始めている二人。

 そこに至るまでが唐突にならず、幾度かの出会いを経て、視線を交わし合う日々が描かれていたのがとても良かった。

 そして、静かなる男、でも、王の盾として鍛え上げられている男であるイアルの声がとーーーっても素敵なのだ。

 作者の上橋菜穂子氏が、制作こぼれ話ブログで、
「イアル@鈴村さんの静かで深みのある、それでいて、どこかに甘さのある声でのエリンとのやりとり、ぜひ、楽しみにしていてください。」
と語っているけれど。
 そう、そんな声なの。

 鈴村健一さんって、これまで、名前は知っている・・・・・・・だけだったんだけど(多分「十二国記」の楽俊あたりで涼やかな声だなあと思いながらお名前覚えた私)、彼の演じるイアルの声はまさにそんな感じ。

 だからこそ、毎週テレビにかじりついてしまうことになってしまった・・・・・・。

☆「獣の奏者」関係の感想メモはここここここにも書いたので一応リンクしときます。


 ついでだから、ここ最近土曜日が忙しくてアニメ版「獣の奏者エリン」を見てなかった娘との数日前の会話再現メモ。

「アニメの『獣の奏者エリン』のイアルの声を原作者が絶賛してるんだよ」
「ふーん、そうなんだ。誰の声なの?」
「鈴村健一」
「ええっ、鈴村さん!?鈴村さん!?嘘でしょ、ウソでしょ!?」
「ホントだよ、ほら」
(先週放映の第40話、イアルがあまりにも良かったので、録画見た後まだ消してなかったハハの私・・・・・)
「うわあ、ホントだ。鈴村さんの超かっこいい時の声じゃん。うわあ、どうしよう、どうしよう、どうしよう」

 小学生の頃はもうちょっと違うキャラだったような気がするんだが・・・・・・・・目の前に私自身がいるかと思うような反応をしてる我が娘・・・・・・・・・・(*_*)

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2009年10月13日 (火)

「蒼黒の楔 緋色の欠片3」感想メモ

 ちんたらちんたらと、PS2でオトメイトのゲームを続けております。

 ゲームをするというよりは、ゲーム画面で物語を読み続けているというべきオトメイトのゲームではありますが。ゲームをしている、というよりも、少女小説を読んでいるという感覚かな。下手な少女小説よりもよっぽど楽しかったり切なかったり。乙女ゲームは声優さんがいいお芝居してるし。

 「蒼黒の楔 緋色の欠片3」は攻略対象では鴉取真弘(あとりまひろ)先輩が一番好みかな。
 童顔でヒロインよりも背が低くて頭の中もガキっぽいんだけど、肝心のところで芯が通っててかっこいいんだわ。童顔男は好みの範疇外だった私としては、なかなか意外な好み。

 しかし、実はこの物語、攻略対象よりも好きなキャラがいたりするのだ(苦笑)
 恋愛対象キャラではないから、公式サイトのキャラ紹介にも名前がのってない。
 ストーリー上重要なサブキャラだというのに。

 主人公達とかかわる典薬寮という組織の中間管理職。芦屋さん、こと、芦屋正隆。この人が一番好きだーーーーーー。だから、彼のことを実は好きだったりする彼の部下の多家良清乃(たからきよの)ちゃんが不憫で不憫で(笑)ヒロイン春日珠紀(かすがたまき)の親友・清乃ちゃん自身は本当にいい子なんだけどねえ。ヘンな子ではあるが(笑)
 だって、芦屋さんって本当にヘンな人なんだもん。言ってることは不真面目だし、敵か味方かさっぱりわかんないような言動とるし、いっつも煎餅ぼりぼりかじってる無精ひげのおっさんだし。おっさんといっても29歳。攻略対象の男の最年長と3歳っきゃ違わないな。清乃ちゃん可愛いし、清乃ちゃんとこの男の並びがとっても好きなので、彼女から奪い去って攻略対象キャラになってほしいとは全く思わないけど。
 ああしかし、こんなヘンな男が好きだなんて、私の趣味って本当にわかりやすすぎる。

ストーリーについて、見た順番でざっくり感想

鬼崎拓磨ルート

 王道ストーリーというか薄いというか。
 ハッピーエンドも悲恋エンドもいまひとつ力が入ってないシナリオ。
 脇キャラを楽しむ。
 典薬寮の芦屋さんと清乃ちゃんの関係が好き。本筋よりも好みだ。
 アリアと真弘先輩の漫才もあいかわらず。

鴉取真弘ルート

 攻略キャラでは真弘先輩が一番好み。
 彼が一浪したのはお祭り男ならではのバカだったからだと思いきや・・・・・・・(笑)
 明るくネクラな彼の、思いやり、優しさ、苦しさを見るのが楽しい。
 オレ様な告白OK(*^^*)
 彼の夢を描く映し鏡が切ない。

 このルートだと、前作では最初は敵だった少女アリアがいっぱいでてきて、二人の漫才がたっぷり見られるのも嬉しい。
 「正義の味方」に憧れているという芦屋さんに笑った。
 と思いきや、別ルートで、わらいごっちゃないと気付くことになるわけだが(泣)

大蛇卓ルート

 実は彼には全然興味ないんだ、ごめん。
 ただ、オールクリアをするためだけにストーリーを見るだけのつもりだったの。
 しかし、このルートは、芦屋さんと清乃ちゃんの関係が大好きな私にはどうやら必見ルートであった。

 芦屋さんと清乃ちゃん!
 本筋以上に盛り上がる二人の関係!!!!!
 「芦屋さんのどんなところが好きなの?」と問われて、芦屋さんのダメダメなところをいっぱいあげつらう清乃ちゃん可愛い。そうか、芦屋さんは女にだらしないのか^^;
 なのに清乃ちゃんには手を出さないんだと怒る清乃ちゃんがラブリーだ。

 お話終盤で現れる映し鏡で見られる二人が・・・・・・・・・・・・。
 正義の味方に憧れているといった芦屋さんを笑ってはいけなかった。
 序章に最初に登場するのが芦屋さんであるということにはものすごく意味があったのだ。この物語の真のヒーローは彼だったのだ(笑)
 すごく良かった。
 芦屋さんが清乃ちゃんに言う台詞が切なくていいのよーーーーーー!

 おかげで、本筋の記憶がふっとんだ(笑)
 卓さんとの関係ってどんな結末だったっけ?????(笑)
 ヒーローが違うよ、このルート(笑)

ケテル

 前作には出てこなかった新キャラ。
 だけどストーリーはあっさり風味すぎるような気がして、いまひとつ思い入れできず。

狐邑祐一ルート

 ストーリーが拓磨ルートよりも王道少女漫画してません?^^;
 今目の前にいる人と、実はずっと昔に出会っていて、彼を力づけていたなんてのは。
「私がいてあげる」
なんて言っちゃったりする幼き日のヒロイン。

 脇キャラの芦屋さんと清乃ちゃんのコンビがここでもいい味出してる。
「そんなに気をはっちゃダメだよ。私から見ればきみだって子どもなんだから」
「僕から見れば、多家良も子供だ」
芦屋さんはかっこいい協力者をしている☆

狗谷遼ルート

 芦屋さんがダメガネだけでなく化けタヌキとか呼ばれてる。
 遼が拓磨に結構なついているなあ、一匹狼じゃないんだなあ、もう。嬉しいような寂しいような。


犬戒慎司ルート

 年下少年には興味ないので、本筋よりも、芦屋さんや清乃ちゃんを楽しむ^^;

「あの二人、つきあっているのかな。好きでもないのに男女が同じ部屋に住めるものなの?」
という当然の疑問を発するヒロイン。別ルートで、その当然の疑問に対する回答を清乃ちゃんはしているわけですが。哀れだ(笑)

「僕を信じる必要はない。多加良清乃を信じろ」
という芦屋さん、かっこいい。確実に信じてもらっている芯の通った良い子の清乃を心の底から信じている上司の思いがうかがえますな。

「もし僕が君と同じ力を持っているなら迷わず自分の命で世界を救うよ」
飄々としたヘンなおっさんのくせに、実はこれが本音であるあたりがかっこいい^^;

「仲間を裏切る時はね。ここ一番、絶対成功しなきゃいけない時じゃなきゃいかんよ。その後、元の仲間から敵とみなされても勝利が確実な時が裏切りどきだ」
って・・・・・・・・・^^; こういった自説を飄々と披露するあたりが芦屋さん。

 悲恋ルートでは、清乃ちゃんが真摯に言葉少なに、話を聞いてくれる。
 いい子だ。本当に幸せになってほしいな、このヘンで真面目で可愛い子。

凛ルート

 「蒼黒の楔」という物語の要のルートだとどっかで聞いたので、最後にとっておいた。確かに、このルートの最終章には「蒼黒の楔」のタイトルが入っており、要なんだなあ、とは思う。思うんだけど。
 少年を恋愛対象として見ることができないので、いい子だとは思いつつも、やはり脇キャラの芦屋さんと清乃ちゃんウォッチングをしてしまうのであった。

 清乃ちゃんのクソ上司は部屋にパンツを脱ぎ捨てたり下着を出しっぱなしにしたり、人にタイトル言えないようなビデオを隠し持ってたりするんだそうで(笑)、一緒に住む部下の清乃ちゃんは大変だ。
 登場人物達が典薬寮の季封村事務所に集まった際に、むさいおっさんしかいなかったこの部屋にいい男がいっぱいと嘆息する清乃ちゃん。あ、哀れだ・・・・・・・・(笑)

 そんな清乃ちゃんだけど、戦いの中で、どさくさにまぎれて陰の鏡を抜き取ったりする。何気に強くてかっこいいんだな。あのにぎやかなお茶らけぶりからはなかなか実像わからんが(笑)

 凛くんを連れて逃げようとする殊紀に対し、凛くんを殺そうとして彼女に責められた芦屋さんは
「ためらって殺しても、ためらわずに殺しても、罪は同じだ」
「僕が憎まれ役になるくらいであいつ(=清乃)の未来に希望がさすならそれでいい」
・・・・・・・・って、なんかどさくさにまぎれてかっこいいんですけれど、このむさいおっさんは。

 ああやっぱり私は芦屋さんがこの物語の中では一番好きだなあ、と改めて思いましたとさ。

 では次はオトメイトの「薄桜鬼 新選組奇譚」でもちんたらとはじめましょうかね。
 去年の秋に発売されたゲーム。というか、これもたぶん、ただの選択式物語。
 積みゲー解消の日が来るのはいつ?(苦笑)

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